「軍用機開発物語」設計者が語る秘められたプロセス 土井武夫ほか

某書店の古書コーナーで見つけたマニアックな本。

読んでいる途中の他本があったが、チョッと読み出したら~止まらなかった。

 

太平洋戦争の戦前・戦中に日本で軍用機開発に携わった技術者の苦労話・秘話等々が綴られています。

三式戦 飛燕・一式陸上攻撃機・十七試艦上戦闘機 烈風・十二試艦上戦闘機 零戦・零式水上観測機・艦上偵察機 彩雲・二式大艇・十三試陸上攻撃機 深山・十八試陸上攻撃機 連山・・・そして、幻の長距離超重爆撃機 富岳~が挙げられている。

実用化されたものもあるが、試作~試作途上~企画段階で中止の軍用機まで~それぞれ。

実際に携わった開発者の言葉で語られる内容は、貴重な日本航空史でもあります。

本書中の機器開発や組み立て途中の画像は、軍事機密なので、もしかしたら陽の目みることがなかった存在だったのかもしれません。

 

戦況悪化で、どんどん乏しくなる国力を総動員して終戦間際まで軍用機開発が続けられた・・・。

個体では連合国軍側より優秀な機体はあったが、当時の日本は航空機を総合的に運用できるマネジメント力が不足・・・いかんせん資源含めた国力の無さ。

 

 

これは軍事だけではなく、社会や企業でもいえることかと。

先日、記事にした「スペースジェット」を思い出す。

一点豪華じゃなくてバックアップ(支援)も含めた総合力が、つくづく大事だと思いました。