「アースダイバー 神社編」 中沢新一

・・・神社という日本の聖地には、人間の精神の秘密にかかわる多くの謎が、ほとんど手つかずのままに残されている・・・(本書帯)

 

アースダイバー・・・方法としては、地質学年代上の第四紀(およそ258万8000年前から現在に至る時間軸。)に起こった長期的な「人類と地形(景観)の相互交渉の過程」に光を当て、歴史のなかで実際に起こった出来事や、神話・伝説を含む人間の無意識レベルでの表現を、具体的な土地との関わりのなかから読み解いていく点に特徴がある。考察の内容は歴史学・考古学・神話学・人類学・民俗学・人文地理学といった諸科学から文化批評・都市論・建築論・芸能芸術論などの諸分野を含み、現地でのフィールドワークをもとに、その土地にまつわる歴史の古層や無意識的な景観知の次元があきらかにされる。(ウィキペディア)

 

初めての「アースダイバー」本です~興味津々のテーマにワクワクします。

1万5千年ほど前に縄文土器を持った新石器人(南方スンダランドが発祥?)が海を渡って日本列島にたどり着いた・・・その後、農業を行う新石器人(弥生人)が列島へ。

原日本人ともいうべき元々、日本列島に住んでいた人々についてはふれられていませんが、どうなのだろう?という気がしましたが・・・。

縄文古層から存在する「聖域」に弥生中層が重なり、さらには新層のヤマト系が重なるなかで同域に神社が置かれた。

地層のように崇拝と信仰も重ね重ねになってきたが、ところどころに最も古い縄文が現れている!。

神仏習合にも、モチロン日本語(特に方言)にも縄文古層を見ることができる!。

 

著者の主張(アースダイバー)には、批判もあるようですが、そうだったのかもしれない!と頷きながら読み進めました。

諏訪大社、出雲大社、大神神社(三輪神社)対馬神道の章は、特に興味深い。

これまでの再訪と新たに対馬探訪したくなりました。

掘り下げ思考?アースダイバー、ブラタモリ目線で神社仏閣や遺跡を聖地巡礼したら楽しいだろうなー。