日経紙連載「江戸の動物画事情 十選」(10)瓦版「人魚図」

・・・その肉を食えば八百歳の長寿が約束されたという人魚。古来、北陸から東北地方にかけての日本海側に多くの目撃情報が寄せられてきた。(中略)「人魚」の実体については地域差があるようだが、日本海側ではアザラシ等の海獣類、もしくは紐体類に属するリュウグウノツカイのような深海魚だった可能性が高いという。・・・

 

画像は、文化2年(1805年)富山湾内で捕獲された人魚の瓦版で、体長10メートルで長い毛髪を備えていた・・・との記述。

実体をかなりデフォルメしてこうなった!と思いますが、こんなのが実際に現れたら怖い。

瓦版~売れるように大げさに表現したのかと。

スゴイ想像力・創作力です。

週刊誌なんかも大げさな見出しの方が注目されますからねー。

 

このような「瓦版」がひとり歩きして、実際にこんなが人魚発見された!と信じる人も多数いたかもしれません。

現代のフェイクニュース&陰謀論的な。

伝わる間に尾ひれが付くのは、今も昔も変わらない。