第百六十七回芥川賞受賞作「おいしいごはんが食べられますように」 高瀬隼子

・・・昼休みの十分前、支店長が「そば食べたい」と言い出した。「おれが車出すから、みんなで食いに行くぞ」と数人を引き連れ、高速のインター近くにあるそば屋まで出かけて行き、二谷と藤さんの二人だけが部屋に残った。「昼にしよや」と、藤さんが弁当を取り出す。二谷は常備しているカップ麺にポットのお湯を注いだ。冷蔵庫を開けると、コンビニ弁当が二つ入っているのが目に入った。弁当を持って来ている人がいることくらい、支店長だって分かっているだろうに、よしみんなで行くぞ、と当たり前のように言うのだ。・・・

 

首都圏に近い、とある食品ラベルパッケージ製作会社の支店が舞台です。

食べ物の恨みは・・・という話ではありませんが、職場のあるあるかも?。

タイトルは「おいしいごはんが~」とありますが、グルメ情報でもなく、淡々とした日常の光景が語られていて・・・やや単調で読了まで時間がかかってしまいました。(^_^;)

ハッピーエンド?「おいしいごはんが食べられる」状況は人それぞれかと思います。

芦川さん・・・あざとい?。

著者の体験か、自身のことかとも。