「ふりさけ見れば」 安部龍太郎 ・ 画 西のぼる

7月23日から日経紙朝刊で連載が始まっています。

「等伯」~以来かも。

タイトルからわかるように「天の原 ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも」~阿部仲麻呂が主人公。

 

第一話で、仲麻呂が唐の都長安~朱雀街東第五街を歩む場面があります。

・・・通りの幅は百歩(約一四七メートル)で、路面は版築によって土が緊密に突き固められている。例年にない大雨にみまわれてもむかるむことはないし、道の両側には小舟が通れるほどの排水溝を設置してあるので水があふれることもなかった。・・・

 

飛行機の滑走路かと思うほどの長さと幅の通りが、東西南北に走る巨大な古代都市~長安。

奈良平城京より、更に巨大な当時の国際都市です。

16年ぶりに遣唐使船が日本から到着したという噂があるという。

国際都市・・・といっても、各国間の移動にはとてつもない時間が費やされる。

一刻一秒を争う現代の時間感覚からは想像も出来ないが・・・。

 

さて、どのような展開になるのでしょうか?。

悠久の時間と大スケールを感じて、大らかに朝のひと時を楽しみたいです。