日経紙連載「レッドオーシャンの名画」十選(4)

へーラルト・テル・ボルフ「身支度をする女」(1660年頃)

この絵に描かれた、家具・調度・衣装・装身具・使用人の存在を漂わせる余裕ある暮らしは、そのレベルに手が届く者を意識しているとあります。

同時に高価な青色顔料(天然ウルトラマリン)が使用され、作品の貴重度を高めたことも購入者には魅力だった。

貴重な存在~誰しもが手に入れられない物品を所有することで得られる満足感・優越感。

現代ならば有名ブランド品の中でも、限定品とか数量が限られたレアものを求める心理と同様でしょうか。

自己満足?高価な品ほど人気が高い。

 

絵画の場合はそれを飾るにふさわしいお屋敷が必要です・・・。

人間も?。

 

・・・購買者のニーズを正確に捉え、その求めを先取りすることは、画家にとって、市場を勝ち抜く最も有効な指針となった。もちろん、画家の方に、それを実現するだけの高い腕前が備わっている、という前提付きの話ではあるが。・・・