「ロシアの星」 アンヌ=マリー・ルヴォル  河野万里子

・・・1961年4月12日、人類で初めて宇宙へ行ったユーリー・ガガーリン。その偉業は国を挙げて讃えられる、多くの人々に影響を与えた。着陸したヴォストーク号を発見した農家の女性、ガガーリンの大ファンの男性。フランスのジャーナリスト。最愛の妻・・・。強大な国家を背負い7年後に事故死した英雄と、彼に人生を変えられた人々の悲喜こもごもを描く、連作短編小説集。・・・(本書カバー)

 

「地球は青かった」~ガガーリンの名言です。

しかし、本書では終わりの方でサラッ~と触れられるのみでした。

実際は、このようなコメントは無くて、どうも創作のよう。

当時のソ連国民の日常生活や風俗が興味深いです。

西側諸国とあまり変わらない?。

もっとも、登場人物たちは比較的にマシな方の国民ばかりだったからかもしれない。

 

当時のソ連のプロパガンダ要員として、世界初の大気圏外へ飛び出した宇宙飛行士となったガガーリンは、偉大な英雄としてソ連を始め世界の英雄へとなった(なるように仕向けられた?)。

ガガーリン~武骨な鉄面皮の人物像を描いていたが、もともとは小柄な(狭い宇宙船内に入るため)素朴な田舎の青年。

 

・・・彼の名はユーリー・ガガーリン、優しく孤独な、われらが明星。・・・