下剋上 黒田基樹

・・・下剋上は、家臣が主君を排除する行為だけではなく、百姓が領主支配に抵抗したり、下位の者が上位の者を殺害したり、あるいは分家が本家にとって代わったり、身分の下位の者が上位者を追い越して出世していくことなど、意味する対象は広い。もちろん現在でも、政界や役所、会社などを舞台に使用されているところであろう。そこに共通しているのは、下位の者が、主体性をもって、実力を発揮して、上位の者の権力を制限したり、それを排除したりすることといえよう。・・・(はじめに)

 

下剋上の例として、いくつか事例が挙げられているが~北条早雲、斎藤道三、信長~秀吉・家康の章くらいしか、読んでいてもピンと来なかった・・・。

いずれにせよ、登場人物多過ぎで混乱します。

そのため、読むのが遅くなるし、字ズラを追うので精いっぱい・・・。

 

主君としての器量がなければ、配下に足元をスクワレル~の連続が戦国時代。

「天下」を統治する「天下人」は、それに相応しい器量が求められ、特定の家系による世襲という観念は相対化されることになった。(P.184)

現代もそうです。

 

日本人ってなんだかんだ言っても「下剋上」が好きで、そうなることを望んでいる部分もあるのかも。