「人類の選択」 『ポスト・コロナ』を世界史で解く  佐藤優

・・・連帯か孤立か?独裁か自由民主主義か?コロナ禍を経た人類は、どのような選択をするべきか。感染症がいかに時代を動かしてきたかを詳細に分析し、世界史をふまえ、国際情勢を展望。中国、ロシアから大統領選挙後の米国まで、ポスト・コロナにおける大国の生存戦略を論じ、日本の未来と人間の生き方に確固たる指針を示す。・・・(本書カバー)

 

知の巨人~佐藤優の本領が発揮されています。

人類の歴史は、感染症とは切り離すことはできない。

現在進行中のコロナ禍は「リスク以上、クライシス未満」~やがて克服できるが、長期に亘り「コロナリスク」と付き合っていかなければならない。

 

・・・「新型コロナ後の世界は『ほんとうの幸せとは何か』『人間の生死はどのように決まるのか』『人生の意味は何なのか』というような、人間の内面に対する関心が深まるようになる。新自由主義が席巻するなかで軽視されていた哲学や宗教に対する関心が強まると思う」・・・(P.22)

 

混乱に乗じて妙な宗教や思想が跋扈するかもしれない~ご用心。

 

・・・人類は岐路に立っている。われわれは何らかの選択をしなくてはならない。未知の危機に直面したときに重要なのが、過去の歴史から学ぶことだ。・・・(あとがき)

 

歴史から学び、自ら考えて行動・・・これは、今に始まったことでは無いです。

 

ダンテ「神曲 時獄篇」が紹介されていて、関連書として「インフェルノ」が挙げられていました。

同様に「銃・病原菌・鉄」「チョンキンマンションのボスは知っている」もあったが、一応・・・読んでいるものの、あらためて読み直しが必要かと・・・(未読の方が多いが)。

 

佐藤優には憧れるが~学びが圧倒的に足りない~といつも思ふ。