「日経紙連載「美味なるアート 十選」(10)「台所に立つ、灯台から見る」 「風景と食設計室 ホー」(2020年)

・・・アートユニット「風景と食設計室 ホー」が、富山県黒部市美術館で行った「台所に立つ、灯台から見る」という展覧会のインスタレーション風景である。・・・

 

ユニット名も作品名も「美味なるアート」?と言っていいのでしょうかー、なかなかハードル高いような・・・十選の最終回に相応しい?。

 

・・・展示は入室すると同時に、台所に立つように空間設計され、展示室中央に置かれた地形模型を取り囲むように。4台の食卓が配置された。そして、一番奥の壁には、生地鼻灯台前の海景のライブ映像が投影され、その前の台の上に、灯台レンズが置かれていた。・・・

 

画像を見ただけではわからないので説明が必要。

 

・・・作家は黒部市内をリサーチし、地形と関連付けて6つの物語を収集した。また、物語に合わせた料理や飲み物、菓子を考案し、その制作風景は物語の朗読と共に映像作品として展示された。・・・

 

ただモノを並べただけではなかった・・・。

 

・・・「遠くの風景と、ひとさじのスープ。世界とわたしの手のひらは繋がっている。」というこのユニットのコンセプトに基づく表現だった。天井の最後に、黒部の塩を使った琥珀糖が提供され、それを食べてみた。口蓋に甘みと塩味が混じり合い、今でも雪景色の記憶と結びついている。・・・

 

五感を総動員するアート作品です。

常設ではないので、画像で「みる」しかないが、機会あれば五感で味わってみたいアート作品。

 

連載当初は有名絵画から「美味」を感じるのか~だったのが、途中から主旨変更したのか?と思いましたけど・・・。

 

古今東西、世界は「美味しい」にあふれている!~ということですね。