「変調 日本の古典講義」身体で読む伝統・教養・知性  内田樹×安田登

・・・みなさん、こんにちは。内田樹です。今回は安田登さんとの『論語』と能楽をめぐる対談本です。安田さんとお話しするのは、僕にとって最大の楽しみの一つです。とにかく安田さんも僕も「変な話」が大好きなので、どんなトピックでおしゃべりしていても、「話がきちんとした合理的な結論に到達しそうな道」と「話頭は転々奇を究めて、何が何だか分からない話になってしまいそうな道」があると、必ず後のほうを選んでしまいます。結論とか教訓とか一般性とか、そんなことははっきり言ってどうでもいいんです。それより、安田さんからこれまで一度も聞いたことのない話を聞きたい、自分もこれまで誰にも言ったことのない話をしたい。そういう対話相手って、なかなかいません。・・・(はじめに)

 

久しぶりの内田樹本~興味深く読めました。

内田樹流身体的センサーを思い出す。

「能楽」~ほとんど鑑賞する機会が無かったが、観てみたくなります。

能衣装・舞台・舞・謡は、目や耳から入って来る情報を超える意味や由来があるのでした。

ほぼ、寝てしまう可能性大~ですが、それでも機会あれば是非とも。

 

ニッポンスゴイ!ではなく、純粋に古来から連綿と受け継がれる「能」「武道」「茶の湯」といった伝統的な文化・芸術は素晴らしいと思いました。

古典といわれるが未来や理想像も示しているかと。

しかし、それらに興味を持ちつつも、一歩を踏み出せない軟弱さを思い知らされました。

せめて、歴史的な旧跡を訪ね古典の一端にふれることで、「変な話」を思い出し忘れないように出来ればイイかな・・・。