日経紙連載「レッドオーシャンの名画」十選(6)

ヨハネス・ファン・ソーメル「歳の市の版画売り」(1655年~1700年)

・・・歳の市では、様々な品物に交じって、絵画や版画を売る店も並んだ。(中略)大規模に展示・販売する場もあれば、幼い子供が小遣いで買えるような版画を売る小屋掛けの小さな店もあった。・・・

 

年末の風景(歳の市)は、洋の東西や時代を問わなかったようです。

新年を迎えるにあたり、室内を飾るための絵画や版画を求める人々。

版画は大量生産できるし、美術品の大衆化に一役かったのでしょう。

レッドオーシャンを大衆化(安価)で乗り切る。

美術の裾野を拡げて市場も大きくすることで、様々な絵画・版画が売れるようになった。

価格競争はよくないが、市場拡大のためには必要な面もあったのだなー。