「彼岸花が咲く島」 李 琴峰  第百六十五回芥川賞受賞作

・・・もがきながら少女は身体を起こして游娜(ヨナ)を見つめ、何度か瞬きをした。そして、「ノロ?」と訊き返した。「ノロの服着てるアー!」游娜はやや興奮気味に言った。「リー、ニライカナイより来(ライ)したに非(あら)ずマー?」・・・

 

彼岸花が咲き乱れる砂浜に流れ着いた少女(宇実)は、游娜に助けられて「島」で一緒に暮らすようになる。

 

この「島」はいったいどこなのだろう?大きな船が接岸できる港がある。

「女語」「二ホン語」が混在する言語圏?。

学校もあり電気も通じているしクルマもあるが、農林水産業以外の産業はなさそうです。

「ノロ」と呼ばれるシャーマンのような存在を中心とした島社会・・・疑問が明かされるのは物語の後半。

賛否両論~「男」は悪者扱い。

 

ファンタジー?だったのでしょうか。

時間の経過がゆっくり感じるのは南の島特有の感覚ですねぇ。

読むのに時間がかかりました・・・。