「未完の敗戦」 山崎雅弘

・・・コロナ対策、東京五輪強行開催、ハラスメント、長時間労働、低賃金・・・。なぜ日本ではこんなにも人が粗末に扱われるのか?そんな状況と酷似するのが戦中の日本社会だ。本書では、大日本帝国時代の歴史を追いながら、その思考形態を明らかにし、今なおその精神文化がはびこっていることを様々な事例を通して検証。敗戦で否定されたはずの当時の精神文化と決別しなければ、一人一人の命が尊重される社会は実現しない。・・・(本書カバー)

 

個人的には東京五輪には否定的だったので、五輪関連内容の箇所は溜飲が下がりました。

冷静に(おそらく)分析された著者の指摘はイチイチごもっとも・・・だけど、アンチも多いでしょうね。

「保守派」と呼ばれる方々からの猛反発も。

少子高齢化・経済力といった~国力の指標低下に伴い、徐々に内向き指向になるのは万国共通でしょう。

国内経済が活発になれば国民が幸せになる?~国民一人一人が幸せになれば国力が増す?。

上から目線かボトムアップか、どちらが有効なのでしょう?。

 

本書はレフトサイド指向が強い!・・・とも感じたが、最後まで読み終えました。

たしかに著者の主張も理解できる。

好き嫌いが分かれる内容かと。

しかし、自らのモノサシは確かめられたかなー。