日経紙連載「ゆる~ぃ江戸絵画」十選(9)

徳川家光「竹に雀」

江戸幕府の第三代将軍 徳川家光が描いた絵だそうです。

最高権力者が描いた、決してゆるくない絵。

「竹に雀」は画題でもあるし、取り合わせの良いことの例えでもある縁起物(お囃子にも竹雀(たけす)があります)。

家光の絵は20点ほど有り、多くは信任の証しとして大名に下賜された。

高名な画家に描かせた物ではなく、自ら描いた絵を配下の大名に渡すことで結束を強めると共に無言の圧力もあったのでは・・・。

経済的価値や上手下手を超越したユル絵は、間諜や監視カメラを超えた効力があったと、お察し致します。