「英仏百年戦争」 佐藤賢一

・・・それは、英仏の戦争でも、百年の戦争でもなかった。イングランド王、フランス王と、頭に載せる王冠の色や形は違えども、戦う二大勢力ともに「フランス人」だった。・・・(本書カバー)

 

長らく積読状態だった存在を、ようやくマイニング(発掘)?しました。

イギリスの歴史~そもそも「グレイト・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」が、ワカラン・・・ので、目に付く本を買ったはいいが~放置状態。

そもそも100年間も戦うなんて・・・(1337年~1453年)。

加えて、ヘンリー1世、2世、3世(本書では7世まで)エドワード1世、2世、3世(本書では5世まで)・・・ルイは12世まで・・・コノ手の本は、先ず人名でつまずきます。

各王家・王朝の系図を見比べて追いつくのに必死・・・。

 

なんとか読み終えて・・・間違いをおそれずに言えば、この長い戦いはカバーにもあったように、「フランス人」同士が(それも縁者が多い)領土を巡る内輪モメを現在のフランス辺りでやっていた、ということになるのでは?。

本書も指摘しているが、当時は「国家」という概念は無く、その地域を支配する領主の緩やかな連合体が、当時の「フランス王家」「イングランド王家」だった。

我国の戦国期と似たような感じだったのでしょう。

当時の欧州は(も)、魑魅魍魎が跋扈する自然状態(野蛮)何でもあり。

歴史の一コマ・・・と見ていられることに安堵し感謝です。

 

シャンパーニュ・ブルゴーニュ・ボルドーといったワイン銘醸地が度々登場するのは、戦い(歴史)に酒は付き物だからか。