「Qを追う」陰謀論集団の正体  朝日新聞記者 藤原学思

・・・なぜ、私はロンに密着していたのか。それは、陰謀論集団「QAnon」の取材の一環だった。キューアノン、と読む。政府の機密情報に触れられる人物、あるいは集団が「Q」であり、Qの言葉をよりどころとする名無し(Anonymous)信奉者たちを指す。《米国の政府やメディア、金融界は、児童の性的人身売買を世界規模で行う、悪魔崇拝の小児性愛者集団によって支配されている》。そんな荒唐無稽な作り話を柱として、2017年秋から、最初は匿名掲示板を中心に、その後は主要なSNSで広がり始めた。《トランプ大統領は、ディープステート(影の政府)から民衆を守る救世主だ》。そんな言説も展開された。・・・(プロローグ)

 

陰謀論・・・荒唐無稽な内容~相手にしないことだ、と思っています(一応は)。

しかし、それを深く信じる人々がいて~凝り固まる。

経済的な社会の二極化・分断の向かう先が荒唐無稽な内容なのか?。

日本国内でも反ワクチン運動でトラブルを起こした「神真都(やまと)Q」を始めとする、カルト系「Jアノン」が存在します。

 

そもそも~「Q」を名乗る存在が現れたのが「2ちゃんねる」といった日本発祥の掲示板だったという。

一時期、その手の掲示板を見ていたことがあったが、もっともらしいが誤った内容だったり、面白おかしく盛った内容ばかりで辟易したこともあり、見なくなっていました。

フェイクニュースや「Q」も、何でもかんでも書き込める掲示板が原点。

人々の不安や動揺に入り込んでくる、怪しい情報(デマ・ウワサ)はいつの時代にもあったと思う。

東日本大震災時も、誤った情報がネット上に拡散しました。

一見平静を装いながらも、実は不安だらけな現代社会。

 

本書は、かなり?「Q」に迫っていますが「J」もあったり、将来的には「X」~「Y」といった、いろんな「アノニマス」が続々と出現するかもしれない・・・。

インテリジェンス~国際諜報活動に一般人が巻き込まれている?。

読後のモヤモヤ感が、サラに不安を煽って「Q」の手玉に取られているのかのような感覚・・・。