「戦国ブリテン」アングロサクソン七王国の王たち 桜井俊彰

・・・イングランド王国成立前、六世紀後半から一〇世紀前半までの約四〇〇年間。ブリテン島は戦乱の世を迎えていた。アングロサクソン七王国時代だ。激しい抗争が繰り返され、七つの王国は栄枯盛衰の道を辿る。裏切りと策略が飛び交う中、問われる王の決断・・・。(本書カバー)

 

イギリスわからん~古代はもっとわからん~。

わからないから知りたい~で、手にしたのが本書。

七王国なのに八人の王様が登場・・・先ず王国名がわからない。

①ケント王国・エゼルベルト ②イーストアングリア王国・レドワルドとエドモンド ③ノーサンブリア王国・エドウィン ④マーシア王国・ペンダとオッファ ⑤ウェセックス王国・エグバードとアルフレッド そして、⑥サセックス王国と⑦エセックス王国。

いまでも地名が残る国名もあります。

実在したと思われる王様たちは、どのような活躍?暴挙?で歴史をつくっていったのかが語られる・・・。

王といえど戦いに際しては最前線で棍棒や剣を振るったでしょう。

七王国・・・ファンタジー感もあるが、現実は負ければ斬首され、領地は略奪されるバイオレンスな世界。

この辺りは日本の戦国時代と変わらない略奪経済が当たり前。

敵は隣国の時もあれば、デーン(ヴァイキング)の時も。

 

大陸からキリスト教が入って来たり、フランク王国の影響を受けたり~日本の歴史とも重ねていました。

古代の群雄割拠の名残りが、未だに影響を及ぼしているのが、現在のイギリスという国なのでしょう。(ファンタジー含めて・・・)

 

・・・七王国時代は、今も魅力にあふれています。国同士が抗争し、その中から強烈なリーダーが次々と現れて、また混沌が訪れて、さらにはとんでもない外敵が現われて、それをきっかけにもっと大きい、強い、新しい国になっていく・・・・(エピローグ)