「小説で読みとく古代史」神武東遷、大悪の王、最後の女帝まで 周防 柳

・・・歴史とは、なかなか手強いものです。一般にはA説が優勢だけれども、じつはB説が正しいかもしれない。C説、D説の可能性もある。教科書にはかくかくしかじかと書いてあるけれど、誰もが本当かなあと首をかしげている・・・。そんなことがあちらこちらにもあります。古い時代ほど史料が乏しいので、その分迷うことも多くなります。物証がないなら「仮説」で補うしかありません。その仮説を極限までふくらませ、模糊なる靄の底に沈んでいる風景をリアルに現出させたもの~が、「小説」です。本書ではそんな小説というものを通して、謎だらけの古代史を眺めてみようと思います。時代としては、二~三世紀の邪馬台国のころから、八世紀の平城京のころまでです。・・・(はじめに)

 

・・・ということで、興味深い時代の「謎」に迫るのでした。

「古事記」「日本書記」含め、史書~は後世に、それも時の権力側によって著された存在が多いと思います。

権力者に都合よい内容~ということは、消された史実も数多くあったハズ。

小説家は、想像力豊かに脚色して真実に迫る~または、ミステリーやオカルト的な解釈も。

ひょっとしたら、その中に真実があったのかも?しれません。

だから、古代史は興味深く楽しい?のでしょうねー。

歴史小説というと権力闘争に明け暮れる~のイメージが強いが、古代史をテーマにしたものはファンタジー要素があると思います。

わからないことだらけなのがイイのかな。