貪愛瞋憎(とんないしんぞう)という言葉に出会いました。

貪愛(とんない)の心、常によく善心を汚し、瞋憎(しんぞう)の心、常によく法財を焼く。(教行信証

 

・・・瞋憎の心とは、自分の思い通りにならないことに対して、怒りや憎しみの感情を抱くこと。

ここでいう善心とは、自分らしく生きたいという思いを指し、法財とは自分という存在を表す。

欲望にまかせて貪ることが、自分らしく生きたいという心を覆い隠し、そこから起こっている怒りや憎しみが自分を壊してしまう。

この貪りを生み出すのが、執着(とらわれの心)で、欲しいものが出てくると、「あれが欲しい、これが欲しい」という欲望が生じる。

そして、欲しいものが手にはいらないと怒りが生じ始め、その怒りは周囲に害を与え、ついには自分さえも壊すことにもつながってしまう。

こうした心が日常生活で湧き起ってくる中、少しでもそうならないようにしっかりと自分を見つめることが大切。・・・

 

ドキッ!自分自身のことを言われているような・・・。

必要としているタイミングで「出来事」や「言葉」に出会うと思っています。

もしかしたら、今までにも身近にあったが、目や心に止まらなかったのかもしれない。

何かを求めていて、気づいたのが「貪愛瞋憎」という言葉。

 

出会いからどう考えるか、進むか?が試される。