「100兆円で何ができる?」地球を救う10の思考実験 ローワン・フーパー 著 滝本安里 訳

・・・突然、多額の資産を手に入れた白日夢を見たとしよう。城や南の島の隠れ家を購入し、友人をすべて援助し、世界のために少しばかり良いことができる。ところが、それがとんでもない額だったらどうだろうか。一〇〇兆円を持つことになり、しかも、それを一年間で使い切ることになったら?世界のためになること・・・人間の暮らし、あるいは地球環境の保全、あるいは科学の大きな飛躍にしか使えないというルールがあったら?・・・(はじめに)

 

100兆円~日本の国家予算(約114兆円)に匹敵する額の使い道を検討します。

① 人類の標準を上げる(貧困の一掃)

② あらゆる病気を治す(パンデミック対策)

③ カーボン・ゼロ(二酸化炭素の排出量の大幅削減)

④ 地球の命を救え(生物多様性・絶滅危惧種を救う)

⑤ 惑星への移住(月への定住・太陽系開拓)

⑥ 宇宙人を見つける(地球外生命の発見)

⑦ わたしたちの惑星を再設計する(脱炭酸社会)

⑧ 世界を菜食主義に替える(動物製品利用を最小化)

⑨ 新しい実在を発見する(素粒子物理学の標準理論を打ち壊す)

⑩ 第二の創世記(人類並の知能を持った機械?の開発)

既存のテクノロジーを利用すれば、それぞれに必要な額が100兆円以内で可能?。

全てを行えば約1,000兆円!で賄える???。

 

夢がある壮大な思考実験とも思ったけど・・・一部に偏った思想的?なものが感じられないこともないが・・・。

著者の地球環境への危機感の表れかと思います。

 

100兆円を運用?してもっと増やす!と俗っぽく思ったが、運用方法で地球環境がおかしくなってしまっては、元も子もないかもしれないな~。

政治的決断があれば可能なことだと思うが・・・。