「読書会という幸福」 向井和美

・・・本は自分の人生を映しだす鏡でもある。だからこそ、かつて本を現実逃避の手段にしていたわたしは、読書会という場を与えられたことで、本をとおして人とつながり、メンバーたちと三十年近くにわたって本を語り合ってきた。本について語り合いながら、実のところわたしたち自身の人生を語り合ってきたのではないかと思う。同じ本を読みながら、ともに年齢を重ねてきたという信頼感はとてつもなく大きい。・・・(はじめに)

 

本書は、隔月開催の「KANAZAWA 本の森 読書会」メンバーから教えてもらいました。

翻訳家である著者が参加する「読書会」は、海外作品ばかりです。(巻末に課題本リストあり)

当読書会でも「月と六ペンス」「老人と海」「グレート・ギャッツビー」「日の名残り」「浮世の画家」は課題本として取り上げたことがありますねぇ。

課題本以外でも「ゴリオ爺さん」「星の王子さま」はかろうじて?読んでいる。

・・・とは言っても未読本が圧倒的に多いですが。

 

いろんな「読書会」スタイルがあります。

本書で紹介される「読書会」は、かなり高尚?のような気がしました。(参加しても、ついていけない・・・)

といっても比較するものではないが、所属している「読書会」も高尚です。

議事録的に残すと本書に匹敵するかもしれません。(多分)

その場の「空気」が「読書会」の神髄かと。

いろんな書籍やメンバーとの出会いが楽しいうえに、知らない世界を知ることができます。(知らないことだらけなんですが)

個人的課題本がまた増えました。