月別アーカイブ: 2014年8月
葉月 晦日~街場の共同体論~
2014年8月31日 ブログ
「街場の共同体論」 内田 樹
「街場の~」シリーズや著者の作品は、一見読みやすいが・・・難しい。
本書もサラサラ~と読めたのですが、内容はとても奥深く再読の必要あり。
まえがき~に結論が書かれている?ような気もする・・・。
~家族論、地域共同体論、教育論、コミュニケーション論、師弟論など、「人と人の結びつき」のありかたについて、あれこれと論じておりますが、言いたいことは簡単といえば簡単で・・・
「おとなになりましょう」
「常識的に考えましょう」
「古いものをやたら捨てずに、使えるものは使いのばしましょう」
といった「当たり前のこと」に帰着します。~
しかし、「当たり前のこと」が通じない世の中になりつつある・・・。
「アンサング・ヒーロー」や「歩哨」に例えられる人々や、その考え方は本書にも登場します。
著者のいう「当たり前のこと」が出来る人々が、現在は減っている危機感が貫かれている。
さて、アッという間だった怒涛?の8月進行も本日まで、明日からは新たに怒涛~の9月進行か?
~まあ、そんなカリカリしないで、ゆっくりお茶でも飲みながら考えましょう~。
地域の坂を行く
2014年8月30日 ブログ
あまり暑くない先日、久しぶりにウォーキング兼地元探訪を行う。
しかし~歩きはじめて間もなく小雨がパラついてきた。
かえって涼しくなってイイわ!ということで、気にせずに進みだします。
あまり通った記憶がない道を・・・ということで、金商高校裏手から鶴間坂を下るルート。
藩政時代には鶴舞谷(坂)ともいわれていたそうです。
かなり以前に歩いた記憶が微かに・・・あるような~ないような~坂道。
また、微かな記憶には「不審者出没!・・・」とのうわさも残っている坂道です。
キレイに整備されていますね。
不審者は出ないだろうな~ただし、クマや小動物は出没する?かもしれない。
急カーブを曲がると祠があります。
小雨なので黙礼しながら通過。
坂の途中は竹の繁みがあって雨が気にならなかったが、旭町地内に入ると雨を強く感じる。
天神坂まで行って小立野台へ上がるか~と思ったが、セッカクのウォーキングだし、もう少し行って馬坂から石引へ出よう!ということで、サラに進む~。
小一時間の行程。
しかし雨のため周りの景色を楽しむ余裕があまり無かった・・・。
再チャレンジを図る!。
荒神絵巻
2014年8月29日 ブログ
「荒神絵巻」 こうの史代(絵と文) 宮部みゆき(原作)を読みました。(見ました。)
「ぼおるぺん古事記」で知った著者。
同様の作りでマンガになっているものと思いジャケ買いしました。
「荒神」とは、話題!?のA新聞に連載されていた小説。
ということで、挿絵がカラーになって点数も増えており、マンガ・・・ではなかったが絵本調で読みやすい(見やすい)。
確かに絵巻です。
ストーリーは、藩政時代にゴジラが現れたら・・・みたいな内容で、正直いって可もなく不可もなくといった感想。
“絵巻”を楽しむ~という見方がいいかも。
当たり前ですが、原作を読み込まないと挿絵は描けません。
よく描かれた挿絵だけ見た方が、「荒神」ワールドに入り込めます。
画像や絵の情報量は重要だな~。
人知を超えたもの?
2014年8月27日 ブログ
「日本霊性論」 内田 樹・釈 徹宗 著
以前読んで面白かった、「聖地巡礼~Beginning」と同じ共著だったので、タイトル買いしました。
霊性・・・といってもオカルトの話ではなく宗教性や思想について述べられます。
理解できるような、何となく感じているような~しかし難解な内容もチラホラ~、でも付箋がタクサン入りました。
以下が印象に残りました。
集団(人間社会)の境界線を守る「歩哨」。
境界の外~オフリミットからの侵入してくるモノを見張る「歩哨」のおかげで、災厄は未然に防がれている
「歩哨」が立っていたおかげで実は「歩哨がいなければ起きたかもしれない」無数の災厄が回避されたが、誰もそれを知らない。
歩哨自身も自分がそれほどの功績を果たしたことを知らない。
そのような「歩哨」たちの、称賛によって報われることのない奉仕によって、集団の安寧は保たれている。
「歩哨」とは、ヒトであり、昔からのしきたり等の制度であり、ココロの内面でしょうか?。
一応、読み終えましたが再読しなければならないと思っています。
とても奥が深いし、自分自身が表面的な部分しか見ていないし咀嚼しきれていません。
エクスプレッションズを磨く
2014年8月26日 ブログ
K・C・G(金沢コンサルティンググループ)の8月例会が開催されました。
講師は株式会社エクスプレッションズ 代表取締役 上田成子さま です。
社名expressions(表現・表情)の通り、翻訳・通訳・海外ビジネスサポート業務を行っています。
生い立ちから山あり谷ありを経ての会社設立~現在に至るまでのお話と、海外ビジネスサポートの現場を興味深く拝聴。
海外への強い憧れから、自ら進む道を切り開いていらっしゃいます。
離婚がターニングポイントとなり前向きに仕事へと邁進できた。
・・・と、明るく語っていらっしゃいましたが・・・もう吹っ切れた?。
ご自身もスタッフ共々海外へ赴き、実務やコネクション作りに励んでいて、言葉を選ばずに述べさせていただければ、「肝っ玉母ちゃん」繁盛記ですね。
海外(ベトナム)での日本向けの若い研修生のキラキラとした目の輝きに感涙されたといいます。
まだまだ日本は憧れの国なんだ。
研修生と会う機会はないが、我々もキラキラとヒカリを発し続けなければイケナイな。
上田さま!貴重なお話をありがとうございました。(失礼致しました・・・。)
モスキート考
2014年8月25日 ブログ
今年の夏は蚊に刺されない?というネットニュースがありました。
そういえば~あまり刺されていないかもしれない。
屋外の蚊が居そうな場所では、長袖を着たり虫除けを施すなどの対策のオカゲかと思っていたが、全国的に減っている傾向なのか?。
プ~ンという独特の飛翔音と刺された後のカユミは、とても忌々しい。
歴史モノ小説に「蚊遣り」が登場します。
蚊とり線香じゃなくて、木の葉などを燃やして煙で蚊を追い払っていたらしい。
煙たかっただろうな~、かゆいのよりはいいか。
殺虫剤を使いヤッツケテしまうのではなくて、来ないように追い払う。
それしか方法がなかったのかもしれないが、なんて奥ゆかしい・・・とも。
現在なら薬剤使用だけでなく、炭酸ガスで蚊を集めて一網打尽にする機器もある。
とにかく根こそぎ退治しようとしますね。
それだけ、蚊には悩まされた続けた結果。
蚊なんか世の中から居なくなればいい!とも思っていたので朗報か。
蚊の心配なんかしなくてもいいのだが、環境変化や気候変動に伴う生態系の異変?と思うとチョッと不安。
ワガママなモンだが・・・。
食いしん坊~西へ
2014年8月24日 ブログ
暑い金沢を離れ~避暑に向かう・・・ではなく、ほとんど変わらない京都へ。
久しぶりの京都です。
予想した程、暑くはないが~暑いことには変わりない。
八坂の塔付近へ。
清水寺の近くだがこの界隈を歩くのは初めてです。
ウ~ン、夏空が清々しいが暑い!。
しかし目的は寺院巡りではないのでした。
古い家屋を改修した店舗(飲食店)・・・以前は寺院関係の建物だった?。
八坂の塔の真横にあります。
金沢でも古い町家を改修した店舗がゾクゾク出現していますが、京都はそんな店舗の先進地かも。
やや遅めで、1日だけの夏休み(なのか?)を、小粋な設えと料理で堪能できました。
これも仕事?、視察?。
再協議にて・・・
2014年8月23日 ブログ
日経紙連載「禁断のスカルペル」42話 再協議(6)~
弁護士事務所での主人公と舅とのやり取りが秀逸!カッコいい・・・って、現実だったら、もし自分が当事者(主人公)だったら、タマラン(汗・冷や汗)だろうな・・・。
舅さんはリタイヤしたが、某商社の元インド支社勤務の設定。
理路整然と感情的にならず、ソフトな口調で相手のことを気遣いつつも、交渉を自分たちに有利に導き、やがて相手を納得させる・・・。
「~人はみな弱い生き物だよ。きっと今あなたは罪の意識に悩み、苦しんでいると思う。私はあなたを、自分と同じ弱き者として同情し憐れみこそすれ、石もて追おう、などとは思っていないよ。~人はね、エゴだけじゃ生きていけない。いや、生きてはいけるが、その人生は虚しい。ニヒリズムそのものだよ。そう思わないか?」
ぐぅ~の音も出ない。
とてもスマートで格好いい。
アンサング・ヒーロー再び
2014年8月22日 ブログ
以前読んだ、内田 樹の本にあった「Un sang hero(アンサング・ヒーロー)」と言う言葉。
称賛されることはないが、周りの人々のことを思い、小さな当たり前のことを行う市井の人を言います。
いい言葉だな~と思い、先週行なわれた学生さん向けの小講演でも紹介しました。
自分もこうなりたい!、皆さんも心がけてクダサイ!。
・・・でも、先日あることがあったのですが、言葉通りの行動がとれなかった・・・。
気にはなりつつも~その現場から離れていく自分がいる。
言行不一致。
偉そうに、ノタマッタ直後だけに激しく自己嫌悪に陥る。
チョッとしたことなのに、時間的な余裕もあったのに、何故か?。
今後、同じ思いはしたくない。
敬天愛人
2014年8月21日 ブログ
名将名言録 一日一言~8月21日~
「凡そ(およそ)思慮は、平生黙坐静思(へいぜいもくざせいし)の際に於いてすべし」
西郷隆盛 『南洲翁遺訓』
⇒ものごとを考え、正しい判断をするためには、日々の静かな起居の中で行うべし。
その場になってあわてて思いをめぐらしても、ろくな結論は出ぬものだ・・・。
続き~ 「事に当たり卒爾(そつじ)に思慮することは、譬へば(たとえば)、臥床夢寐(がしょうむび)の中、奇策妙案を得るが如きも、翌朝起床の時に至れば、無用の妄想に類すること多し」
⇒行き当たって考えると、夜中に思いついた名案も、朝には愚案になることも多いな~。
なんか~身にツマサレマス・・・。
日々ムタムタになっとたらイカンぞ!。
静かに落ち着ける時間が大事やぞ!。
でも、西郷さんも同じやったんや~。
歴史ロマン 本能寺の変
2014年8月19日 ブログ
本日19日(火)は館内設備点検&改修のために1階部分は休館となっています。
なお、地階とクリニック棟は通常通りの営業です。
「本能寺の変 431年目の真実」 明智憲三郎 著を読みました。
著者は、明智光秀の子・於寉丸(おづるまる)の子孫だそうです。
日本戦国史の謎・クーデターとして多くの歴史小説やドラマの題材になった、「本能寺の変」の新解釈が綿密な調査を基に述べられています。
ご先祖様の名誉回復?、黒幕は?と興味深い内容です。
初めてタイトルを見たときには、突拍子もないことが書いてある、「トンデモ本」かな~とも思ったが、読んでみるとそうでもない。
なるほど~そういう見方もあるな。
事実はこうだったかも?。
明智(土岐)一族の存続にかける画策に驚き!。
なんせ、400年以上も前の出来事です。
史料も限られ、その信憑性も分からないし確認のしようがない中で、記録を突き合わせながら、可能性が高いであろう史実を浮かび上がらせて行きます。
歴史の謎について、いろんな説が出てきたり、自分勝手に想像出来るのが歴史の楽しみ!。
歴史(記録)は勝者や後世の権力者によって作られます。
その時の治世や時流に都合がイイように~。
これは、400年前だろうと近代だろうと変わらない事実かも。
現代こそは、様々なメディアが跋扈して情報や歴史の操作は難しくなっています。
その分、受け手側もしっかりしないとね。
ねこ閑話
2014年8月17日 ブログ
夜半から明け方にかけて、まとまった雨でした。
被害が無ければいいのですが・・・。
残暑が厳しいですが朝晩は案外と過ごしやすい。
夕涼み~していると思われるコヤツを見かけました。
まちの風景と化している。
真正面を見つめるその視線の先には・・・何もないのだが・・・。
ネコ族だけに見えるモノがあるのかもしれない。
チョッと頭を撫でてやったが、先を見つめる姿勢は変わらず・・・。
アスファルト上よりココの方が涼しいのでしょうね。地上からの高さもあるし。
ネコは涼しい場所や居心地のイイ場所を見つけるのが得意です。
ある時は自動車の下、そしてある時は塀の上、またある時は自動車のボンネット上(傷だらけになる)・・・。
神出鬼没然として現れるネコ。
マイペースなネコ。
・・・その気ままなライフスタイルに少し憬れる?こともあります。(飼い猫に限る)