月別アーカイブ: 2024年1月
睦月 晦日 耳をすまして
2024年1月31日 ブログ
世間全体がモヤに包まれているような感じが続いています。
直接的な地震被害は少なかったが、その影響はじわじわと及んでいる・・・。
気晴らしに・・・と、何処かへ出かける気分にもなれないので、本を読んで気を紛らしています。
お寺さんから、いただいた小冊子や本がありました。
棚の片隅に置いてありまして(失礼ながら)・・・今まで、あまり手にすることは無かったが~手にとって読むように。
モヤモヤ解消のヒント?安らぎ?何を求めているのか?~とにかく開いてみたくなったのでした。
・・・なんとなく、落ち着くような、安堵するような~気持ちになっているような気がします。
興味本位やエンタメ的にではなく、フト手にした本。
求めるものがあるような、ご縁というか、導きがあったのか・・・。
グリーフケア・・・
2024年1月29日 ブログ
「グリーフケア」という言葉を知りました。
・・・グリーフケア(Grief care)とは、死別をはじめとする「喪失」を体験した人の悲しみや痛みに寄り添い、立ち直り、自立できるようケア・サポートすることをいう。グリーフサポート、死別ケア、悲嘆ケア、遺族ケア(Bereavement care)などと呼ばれることもある。・・・
能登半島地震で身近な人を失った方々がいらっしゃいます。
突然の災害だけではなく、誰もがいつかは経験すること。
ペットロス・・・も。
励まさない方がいいみたいです。
個々で正解がなく期間もバラバラな非常に難しい対応が求められる。
ケアする側も辛いな・・・。
人生に効く寓話
2024年1月27日 ブログ
グリム・イソップ・日本昔話「人生に効く寓話」 池上彰 佐藤優
・・・童話の数々は、洋の東西を問わず、時代を問わず読み継がれてきました。その多くは勧善懲悪ものです。「悪いことをすると、必ず後でしっぺ返しがありますよ」と私たちに教えます。こうした童話を通して、私たちの倫理観が形成されたように思えます。ところが、大人になってから読み返してみると、「これはどういう意味だろう」と首をかしげる内容のものも少なくないのです。要は勧善懲悪になっていなかったりするのです。では、現代の私たちは、こうした童話からどのような「教訓」を読み解けばいいのか。そんな問題提起を佐藤優氏から受け、実現したのが本書です。・・・(はじめに)
池上彰・佐藤優コンビの新解釈?なグリム童話・イソップ物語・日本昔話、そして著明な小説~。
軽~く読めるが、中身はかなりシリアスだったりします。
本当は怖い昔話~再び。
ずっと語り継がれる物語には、人間の根幹が内包されている??。
単純明快に見えて実は、さらに奥が深い。
ニヒリズムに対抗する~決して子ども向けの内容ではありません。
本書ではサラッ~と書かれているが「ニヒリズム」って難解です。
そして、メディアに登場し目立っているニヒリストの存在が書かれていますが誰でしょう。
○○○○かな?△△△△か?と思ったり。
この一冊!
2024年1月25日 ブログ
40回目の読書会にあたり、それぞれの「この一冊!」を選ぶことになっています。
玉川図書館から課題本リストが届きまして・・・なつかしいタイトルが並んでいました。
どれも印象深いが~この中から一冊を選ぶならば~思案の結果?コレ↓にします。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」 ブレイディみかこ
4年ほど前の課題本。
続編や関連本も読んだが本書がもっとも印象に残っています~ということで。
何人かにチャベチャベと薦めたこともありました。
あらためて開いてみようかなと・・・。
日本の動物絵画史
2024年1月24日 ブログ
「日本の動物絵画史」 金子信久
・・・本書は、古代から近代までの日本の動物絵画の歴史を記した一冊である。「日本の動物絵画史」とは。一見、平凡なテーマに思えるかもしれない。しかし、本書に収めた図版を見るだけでもわかるように、一つの国でこんなにも色々な動物の絵が描かれたということは、間違いなく日本の特徴である。少し大袈裟に言えば、「日本の動物絵画史」という一冊の楽しい本を作れること自体が、世界的に見て非凡、特別なことなのである。・・・(はじめに)
「奇想の系譜」を連想し、タイトル買い?でした。
「鳥獣戯画」「猿図(牧谿)」「象と鯨図屏風(伊藤若冲)」「白象黒牛図屛風(長沢蘆雪)」・・・始めとする、有名な動物絵画が多く登場します。
図版を見るだけでも楽しい。(ホントに見るだけだったり・・・)
それぞれが描かれた当時は、一部の人々しか見ることが出来なかった動物絵画の数々。
現代でも、この実物を見る機会は少ないが、このような図録やネットでは、いつでも見ることが出来ます。
「可愛い」の原点でしょう。
色んなことが起きている現在~ゆるかったり、愛らしくデフォルメ?された動物多いので気が休まります。(脱力系)
読書会にて
2024年1月22日 ブログ
今年初めての「KANAZAWA本の森読書会」参加。
課題本は「蜘蛛女のキス」です。
震災のこともあり、開催是非を検討しましたが~開催に至る。
いつもより参加者は少ないが、より掘り下げて議論?できたのかもしれません。
感想を言い合うだけですけどね。
読書会は、今回の課題本のように、自らまず手にしないだろう!という本に巡り合えます。
モチロン、読みにくい~とか、難解~ハードル高いことも多々ありますが、そういうところも醍醐味?かと。
巻末までたどり着ければ、一応は読んだことになりますか。(達成感も)
次回の読書会は、40回目だそうです。
玉川図書館内にその課題本40冊が掲示されるらしい。
その中で、各自「この一冊!」を選ぶことのようです。
全部は覚えていないが・・・印象的なものはあるかもしれない。
どれにしましょうか・・・。
古都
2024年1月18日 ブログ
「古都」 川端康成
・・・京都呉服問屋の娘である千重子は、幼馴染の大学生、真一と平安神宮の花見に出かける。夕暮れ時、彼女はある秘密を明かすが真一は本気にしなかった。やがて夏の祇園祭の夜、千重子は自分とそっくりな娘と出会う。あなたは、いったい誰?・・・(本書カバー)
昭和36~7年頃の京都が舞台です。
郊外や建物は大きく変わったが、旧市内の雰囲気は現在に置き換えても何ら遜色?は無いかと。
タイトル通り、古(いにしえ)の都ですね。
会話がすべて「京言葉」なので、当初は抵抗あったが、読み進むうちに慣れてきます。
作品中に登場する老舗・神社仏閣・観光地は、モチロン現存しているので、それらを訪ね回る「古都ツーリズム」をしてみたくなりました。
オーバーツーリズムと受け取られないようにして・・・。
本作品は発刊当時も、そのように読まれたようですが~。
ややご都合主義?な展開かと思ったが「古都」では夢や幻が現れるのは、いつものことなんでしょうねぇ~。
古都(京都)~いいですね。(表紙絵の伏見稲荷大社(だと思う)は作中の舞台にないが・・・)
現在、周囲に漂うモヤモヤ感を一瞬でも忘れることができました。
大機小機
2024年1月17日 ブログ
2024年1月16日(火)日経紙「大機小機」~大阪万博より震災復旧を~
・・・能登半島地震の被害から復旧へ向け、ただでさえ足りない人手を同地域に振り向ける工夫が求められている。一考に値するのが資材費や人件費が高騰し、財政負担が膨れ上がっている大阪・関西万博の中止か大幅縮小ではないか。万博にかける人手を被災地支援・復興事業に回せば、公益にも資する。・・・
日経新聞も万博のことを言い出した。
万博関係者の悩みは如何ばかりかと思うが・・・同じことを思っている国民も多いと思います。
予定通り開催!も理解できるが・・・。
被災地が身近なので、復興>万博の気持ちは強くあります。
ただ今は議論の時ではない。
「大機小機」に賛成します。