ル・ボン・ボック

日経紙連載「美味なるアート 十選」(8) マネ「ル・ボン・ボック」

・・・頬を紅潮させ腹が膨らんだ男が、右手でパイプを、左手でビールのグラスを持ち、椅子にゆったりと座っている。(中略)この絵は、マネが1873年のサロン展に出品した作品であり、栄誉賞を受賞した成功作として知られている。画題の「ボン・ボック」とは美味しいビールを意味し、モデルは版画家のエミール・ベロである。・・・

 

普仏戦争(1870年~71年)のあった当時の政治状況を象徴する(戦争の結果、フランスは、プロイセンにアルザス・ロレーヌ地方奪われた。)アルザス地方の愛国者がビールを飲んでいる絵~と紹介があります。

ビールはプロイセン(ドイツ)の象徴だと思われ~アルザスは元々フランス領・・・ということは、フランス愛国者がビールを飲んでいるのかと思われますが、ワインの方が象徴的ではないかな?と。

または、余裕の格好でビールを嗜む(呑む)~という解釈でしょうか。

 

「いずれ(領土を)呑み込んでやるよ。それまで、ビールを楽しませてもらうことにするわ。」

 

美味しいビール(ル・ボン・ボック)は、本当に美味しかった?。

アルザス地方はビールもワインも美味しいらしい。