みんなに出された宿題
FB上で紹介されていた、「資本主義の終焉と歴史の危機」 水野和夫 著を読みました。
グローバリゼーションは、ヒト・モノ・カネが国境を自由に越えることで経済が活性化し、豊かな社会を創り上げる!・・・ようなイメージだったのが、この本で一転。
資本主義、グローバリゼーションは、政治・経済の「中心」が「周辺」から搾取?する仕組みなのか。
現在、途上国や新興国が経済的活況を呈しているが、新たな「周辺」をつくる必要があるという。
地域でいうと、現在はアフリカ諸国がそうか。
既に「周辺」が無くなった先進国内では、搾取を同域内にも求めた結果が、アメリカではサブプライム層、EUではギリシャ。
そして、日本では非正規雇用層ということらしい。
グローバリゼーションは所得の二極化、新たな階層社会を生みだす。
全世界が先進国並みの経済活動と生活レベルを行うことは不可能。
その視点では、既に資本主義は限界に達しつつある。
では、どうすればいいのか?。
著書は問題提起で終わっています。
興味深く読めたが、読後感は先が見えない暗澹とした気持ちに・・・。
日本として地域として個人としてどのように進むべきなのか?。
壮大な宿題を出されました。一人一人が考えなければいけない。
里山資本主義か~。