淘汰の時代
名古屋の丸栄百貨店が今月末で閉店するというニュース。(毎日新聞)
・・・かつて「小売りの王様」と呼ばれた百貨店だが、人口減少や消費低迷に加え、郊外型の大型商業施設やインターネット通販に顧客を奪われ、各地で不採算店の閉鎖が相次いでいる。
日本百貨店協会によると、全国の百貨店は1999年の311店舗から、現在は220店舗にまで減少。売上高も91年の計9兆7000億円をピークに減少傾向が続き、ここ数年は計6兆円を割り込んでいる。
危機感を抱いた百貨店業界では2000年以降、経営統合の動きが加速した。西武百貨店とそごう(03年)、大丸と松坂屋(07年)、三越と伊勢丹(08年)が次々と統合。店舗の選択と集中で販売力強化を図ると同時に、テナントや不動産、金融にも参入するなど事業を多角化した。
丸栄も統合を模索したが、対等合併がかなう相手が見つからず独立独歩の道を選んだ。百貨店がモノだけを売る時代が終わり、丸栄のように単体で資金力に劣る百貨店の存続は難しいのが現状だ。丸栄幹部は「敵は今や百貨店やスーパーではなくネット通販。巨大すぎて単体では手も足も出なかった」と話した。・・・
加えて、耐震強度問題もあったようです。
大都会でも・・・、大都会だからこそ小売業は、トテツモナイ荒波に揉まれているのか。
ある意味、地方都市で良かった?と思う面もあるが、いずれは直面する問題。
百貨店とは違うものの、このニュースに旧パレットを重ねていました。
またこんな報道も。
・・・ある日、イオンが消えてしまったら……。もはや生活の一部になっている大型ショッピングセンターの代名詞「イオン」の閉店を突きつけられた町が佐賀県にある。「イオンがあるから転居してきた」。そのイオンがなくなる。住民たちの思いと、他県での事例を追った。(朝日新聞鳥栖支局長・大野博)・・・
地域における商業施設の役割、使命感?を考えさせられる。