日本経済新聞(平成24年1月20日)「手 十選」

ギュスターヴ・モロー「オイディプスとスフィンクス」

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オイディプスやらスフィンクスやらギリシャ神話に出てくる人間(神)の相関関係は、複雑で分かりづらい・・・。

そして生き物としては、あり得ない姿を持つスフィンクス。

ファンタジー映画ではリアルに再現されるでしょうが、絵でみても不気味。

筋骨隆々のライオンの前足(手)が描いてありますが、ネコの前足にも見えます。スフィンクスの顔のせいで可愛らしく感じるのか。

オイディプスも槍先を下にしているので、戦う姿勢ではなく見守っているよう。

 

その有名な謎かけ、「朝には4つ足、昼には2本足、夜には3つ足で歩くものは何か。」

オイディプスにあっさり「答えは人間だ。」と謎解きをされ、山から身を投じたという・・・。

人間を襲っていたモンスターも、一番恐ろしいのは人間だったというオチ(多分)。

 

絵の見方は人それぞれ。

この絵を見て昼メロみたいだな~と感じたのですけど・・・どうでしょうか?。

ギリシャ神話自体がメロドラマ的かな?。