「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」を読みました。 

書店の棚で、目に付いて手に取った本。

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ノモンハン事件(1939年5月~9月)

ミッドウェー作戦(1942年6月)

ガダルカナル作戦(1942年8月~1943年2月)

インパール作戦(1944年3月~1944年7月)

レイテ海戦(1944年10月)

沖縄戦(1945年4月~1945年6月)

旧日本軍が、大敗した作戦についての経緯が解説されています。

戦いの詳細に触れるのは初めて。

 

読み進んで一番に感じたのは、戦争指導部と陸軍・海軍・各現地軍の間に、コミュニケーションが不足していた。これは、全ての組織が注意しなければいけない。

軍隊というもっとも指示系統が確立されている組織なのに、中間に”温情”や”勢力”が介在することで、結果的に誤った指示が出され大敗につながる・・・ことも。

平時には機能的な組織も、非常時に通用しない。

大戦略がないままに戦争突入。過去の成功体験を重視し、ジリ貧の中で、実行しなくてもいい作戦を行ったり・・・。

本の中での想像しかできませんが、現場の過酷さといったら・・・言葉にならなかった。

 

ひとつの失敗が、次の失敗を生む負の連鎖を感じましたが、失敗の前にあった成功の影響が大きい。

日常でも似たようなことがあるかもしれない。

いつまでも成功し続けることはない。

 

組織論・・・の箇所は、難しかったけど何とか読了。

読んでいて興味深い箇所は、たくさんあったけど・・・疲れてしまった本でした。