「われはロボット」アイザック・アシモフ、読了です。

とっても有名なSF作家なのに、その作品を読むのは初めて?だと思う。

かなり~以前に読んだかもしれないが・・・、あいまいな記憶しかない。

 

『ロボット工学の三原則』

第一条 

ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条

ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない。

第三条

ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

 

この『三原則』に従って、人間のために働き、ときには人間を惑わす?ロボットの物語。

SFというより人間とロボットが織りなす心理小説でした。

技術的な解説はナシ。ロボット達は自由に思考し動き回り働いています。

技術より、先ずは『三原則』ありき。

 

作品が書かれた当時のロボット感は↓こんなんでしょう。

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1939年開催ニューヨーク万博出品 「エレクトロ」と番犬「スパルコ」(ウェスティングハウス社製)

ちなみに「ウェスティングハウス」の社名は現在も残り、原子力関連事業を行っていますね。

作品が発表された時代は、ロボットと原子力=明るい未来の象徴だったんだ。

 

読み始めに登場した、会話機能がない子守りロボット「ロビィ」の話は泣けますね・・・。

その後に登場するロボットは、ヒネた連中ばかりですケド。

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最終話、「災厄のとき」では、人類は究極の幸福を求め、全ての管理を「マシン」と呼ばれるロボットシステムに委ねていました。

明るい未来の究極型か?、それとも人類の命運を左右する存在になるか?。

 

『ロボット工学の三原則』が堅持されていれば問題ない・・・が、人間以上の頭脳を持ち、思考するロボットも登場している点が引っかかる・・・。