「破綻」バイオ企業・林原の真実 林原 靖 著 を読みました。

タイトルと本の帯が、とても物騒・・・。

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著者 林原 靖 氏は、名前のとおり、林原グループの基幹4社の専務取締役に就いていました。

創業家の一員が体験した、林原グループの会社更生申請から現在に至るまでのナマナマしい経緯が、綴られています。

ただ・・・、読む前からも最中も読み終えてからも、何故?この会社が破綻したのかは、よく分からないまま。

当事者として、金融機関とマスコミへの不信感はモチロンあるでしょうね。

決算書粉飾の疑いで金融機関からの指摘があり、センセーショナルな部分だけをクローズアップされ、報道されてしまったことで、負の大きな流れが出来てしまった。

読んでいて、粉飾・・・といっても修正可能な許容範囲かと思ったのだが・・・。

その結果、創業家は身ぐるみを剥がされてしまった。

途中に何等かの対応が取れたのではないか?とも思いますが、流れには逆らい切れなかったのか。

著者はこんなにヒドイ目にあったのに、とても冷静に感じられる。

とても出来た方なのか、肝が据わっているのか、達観されているのか?。

 

結局、本質は闇のママなので、読後もモヤモヤ感が残っています。

全てがそうではないと思いたいが、金融機関とマスコミはコワイな・・・。