「ソラリスの陽のもとに」 スタニスワフ・レム 飯田規和 訳を読みました。

東欧の作家さんの1960年代初期作です。

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「惑星ソラリス」の邦題で、旧ソ連時代に映画化されていることは知っていたのでした。

でも内容は知らない。

10年程前にも再映画化されたらしいがこれも未見。

では、読んでみよう~ということで。

 

遥かかなたの「惑星ソラリス」調査のために設置されたソラリスステーション(海上に浮いている?)で起きる奇怪な出来事に直面する3名(多分・・・)の葛藤劇。

「お客」を巡るミステリー調のSF人間ドラマです。

最初はチンプンカンプン?だったのでした。

ステーションに現われる子ども、黒人の大女、そしてソラリスの海には巨大な赤ん坊が・・・現れる。

やがて、ステーションに到着したばかりの主人公ケルビン博士の目の前に現われたのは、なんと・・・怪談・怪奇小説かと思う。

 

全体的に暗~い世界観ながら、次ぎはどうなる?そしてその次は・・・と、グイグイ物語に引き込まれていきました。

 

変わったSF作品で、登場人物の心理状態を想像する場面が多い。

かつての東欧社会の影響もあるのか。

 

もし、自分だったら・・・どうしていただろうか?。