2年に一度くらい、当該年度の芥川賞作品が掲載されている「文藝春秋」を購入します。

他の記事も読めて、お得感がある。

しかし、この雑誌を全部読み切る人って、いるのだろうか?。

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ということで、小野正嗣 「9年前の祈り」を読む。

あまり読まないジャンルだけど、受賞作ということで~。

自伝みたいな感じ?。

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舞台は作者の故郷でもある大分県の小さな海辺の町。

ときに「引きちぎられてのたうち回るミミズ」のようになるハンディキャップを持つ、カナダハーフの息子(3歳くらい?)を持つシングルマザーが故郷に戻ってからの物語。

子どもをミミズに例えるなんて・・・スゴイ表現。

現実と回想シーンが入り混じるも違和感なく読み進められました。

なるべく表に出したくないような事柄を背負って、故郷に帰らざるを得なかった主人公の存在は、物語だけの存在ではない。

場面ごとの光景が、すぐにとてもリアルに思い浮かびました。

まるで、その場に居合わせたような感じ。

 

厳しい現実の中にも、周囲の支援と愛情は、まだまだ~タクサンあります。