遅ればせながら、話題の芥川賞受賞作品 「火花」 又吉直樹 著を読みました。

花火大会で始まり、ラストも花火大会でタイトルもシャレています。

読み出すまでに時間がかかったが、読み始めるとアッ!という間でした。

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若手漫才コンビ、スパークス「徳永」が笑いの師弟関係を結んだ、先輩漫才コンビ、あほんだら「神谷」との交流が描かれています。

駆け出しお笑い芸人のリアルな生活も。

著者の自伝&将来展望なのでしょうか?。

そして、破天荒な笑いを追求する「神谷」が行きつく先は・・・。

 

スパークス最後の公演シーンが、なかなか感動的です。

徳永:「世界の常識を覆すような漫才をやるために、この道に入りました。僕達が覆せたのは、努力は必ず報われる、という素敵な言葉だけです」

山下:「あかんがな!」

~この小さな劇場では毎日のように、お笑いライブが開催されてきた。

劇場の歴史分の笑い声が、この薄汚れた壁には吸収されていて、お客さんが笑うと、壁も一緒になって笑うのだ。~

この文章に続く、相方「山下」との掛け合いは、まるで劇場にいるようなライブ感がありました。

 

著者がお笑い芸人のため、何かと話題になったこともあり、やや色めがね的に読み出したのですが意外に面白かった。

「ピース」の漫才は見たことがないので見てみたいな。

 

ただ・・・ラストの「神谷」はやり過ぎかな?。