「プライベートバンカー」カネ守りと新富裕層 清武英利

 

ノルマ100億円。

顧客は「本物の金持ち」のみ。

私たちは知らない。

富裕層をタックスヘイブンの国に誘う「カネの傭兵たち」の正体を。

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「ペーパーカンパニーの口座で運用をしているので、運用益から税金を引かれることはありません」

「下手なことは話せないよ。口にすれば命にかかわるからね」

 

カバーや本帯のコメントがナマナマしい。

中身もそのまんまだが・・・。

でも、すごくオモシロい!ドハマリ!。

 

プライベートバンクはもともと欧州の階級社会の中から生まれている。

王侯貴族など超富裕層の資産を管理し、運用する個人営業の銀行が原型で、資産家のために働くバンカーだったから、ある時は「カネの傭兵」と呼ばれ、あるところでは「マネーの執事」と言われた。(P.27)

 

証券会社・銀行~個人までも実名で登場するノンフィクション(一部仮名)ですが、まるで金融ドラマや映画を見ているようです。

実際に、こんなことが繰り広げられているのか~。

事実だからこそか?読み始めた途端に、シンガポールを舞台としたサクセス&ドロドロ劇にグイグイ引き込まれていきました。

 シンガポール=オフショア金融センターを有する軽課税国・地域等(いわゆるタックス・ヘイブン)。

「富める者は与えられて、いよいよ豊かになる」(新約聖書)

全世界が格差社会となった中での「人間の幸福」とは?が、問いかけられています。

オフショアとは陸から沖に向かう風の意味があるそうですが、ソコへばかり向かうと「秋風が立つ」こともある・・・と本書にありました。

 

それにしても、関係者からクレームはでないのか?。