月別アーカイブ: 2017年4月
「おじさん」的思考
2017年4月26日 ブログ
「おじさん」的思考 内田樹
こつこつ働き、家庭を愛し、正義を信じ、民主主義を守る・・・。
「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきたモラルや常識が棄て去られてしまった現代
、「おじさん」たちは何を指針に生きれば良いのか。(本書カバー)
リアル「おじさん」?のつもりなので、参考になれば~と思い手にする。
私の旧友「小口のかっちゃん」は医者のくせにスモーカーで酒飲みである。彼は「美味しく煙草を吸ったり、お酒を呑んで愉しく酔いつぶれるためには、人は健康でなければならない」という考えの持ち主である。「不健康に生きるためにはまず健康であることが必要なのである」という彼の持説は私にはたいへん説得力がある。(P.90)
本書で一番印象に残る、とても説得力ある言葉です。
内田樹の著作全般に言えるのは、読者は文学史に登場するような作品を既読であることが前提で話が進むこと。
本書では、夏目漱石作品が挙げられており、辛うじて読んであったが・・・まだまだ未読作が多い。
名作が既読であることも「おじさん」要素なのかもしれない・・・。
正しいおじさんへの道のりは、まだまだ遠い。
「おじさん」に成れていない、おじさん未満・・・なんて中途半端なのだらう。
桃浦の誓い
2017年4月23日 ブログ
宮城県~牡鹿半島・桃浦にある、桃浦かき生産者合同会社を視察する機会がありました。
桃浦は元々、カキ養殖が主産業の人口150人の小さな漁村で、高齢化が進み10年後には自然消滅の可能性すらあったといいます。
そこに、東日本大震災の津波が押し寄せ、村は壊滅・・・。
村を復興するには、産業(漁業)再開が必要。
しかし、単なる個人漁業の再開では何年か後には再び、限界集落へと向かうことになってしまう。
そこで、残ったカキ養殖業が集結、地元水産会社からの出資・国の水産復興特区制度を活用して法人を設立しました。
最新の「カキ超高圧処理装置」導入で、カキむきの人手不足解消と衛生的な処理・非加熱殺菌がなされています。
新たな漁業後継者も増えており、壊滅状態にあった村は、着実に復興している。
五つの誓い
一 私達は後継者を育て、将来に夢と希望を抱き、ふるさとを再生します。
二 私達は日本初の水産業復興特区を活用し、桃浦の六次産業化を実現します。
三 私達は今までの考え方や技術にとらわれず、常に新しい取組で目標を実現します。
四 私達はお客様の信頼を得て、お客様の笑顔を共有します。
五 私達は日本一の安全でおいしいかきを作り、輸出を目指した「攻めの漁業」を行います。
理念~ではなく、「誓い」なんですね。
「理念」より力強く、より切実な思いが込められています。
カキフライを試食させていただきました。(生は個人的NGなので・・・。)
大きくホクホクして、とても美味しい!。
微力ながら、いろんな機会に、この取り組みと「桃浦かき」の美味しさを伝えたいと思います。(^O^)/
思案のしどころ?
2017年4月22日 ブログ
伏字ばかりで分かりにくい・・・です。
業務上のお付き合いはありませんが、親しくしていただいている某士業のKさんに呼ばれてお会いしました。
「Kさんだから用件は、・・・かな?。」と業務関連の内容かと思っていたら、マッタク違う!!。
以前、複数回にわたり、それぞれ別の方から声掛けいただき、その都度断っていた件でした。
正直なところ、Kさんから勧誘を受けるとは思ってもいなかったのでビックリ!。
職業柄、理路整然とお話しする姿に・・・???が頭の中を駆け巡ります。
正直(チョッと)ショック!( ゚Д゚)。
しかし同時に、何ゆえ敬愛するKさんがこのように熱弁をふるっているのか?、ソノことに興味が湧いてきました。
未体験の何か?があるのかもしれない。
垣間見るのも一興か?。
ひょっとしたらブービートラップか?。
怖いもの見たさ~から、徐々に底なし沼へ向かう?おそれもあるか?。
?マーク多発中。
自らの本筋は違えない、踏み外さない、越さない範囲で。
また、こうして書き残すことは自分を見失わないためでもあります。
将軍たちの夜
2017年4月20日 ブログ
「将軍たちの夜」ハンス・ヘルムート・キルスト
1942年、ナチス・ドイツ占領下のポーランドで猟奇殺人が発生。
唯一の目撃証言はドイツ軍人、それも将軍クラスの人物による犯行を暗示していた。
ドイツ軍防諜部のグラウ少佐は、容疑者を3人の将軍にまで絞り込み捜査を進める。(本書カバー)
カバー・口絵イラストが安彦良和というのは、高ポイント。
読む前から期待が高まります。
ドキュメンタリー風に陳述や日記が入り、ノンフィクションのような展開。(フィクションです。)
戦時下なのに、ワインだ~シャンパンだ~鴨料理~が登場するのはパリが舞台だから。
高級将校の、このような日常に驚く。
戦争では何千~何万もの戦死者や、けが人が発生します。
その中では、一人くらい増えても・・・ということもあり得る?、ドサクサに紛れて。
また、正当化される正義の暗殺はあるのか?。
戦争が生み出した狂気~それとも狂気が戦争を引き起こすのか?。
ご都合主義的な展開もありましたが、根深いテーマが流れています。
「犠牲は払われなければならない!」とか「大事を行うには多少の犠牲は付きものだ」とか「人間は歴史の肥やしである。その死が国家の繁栄をもたらすのだ」とかいう決まり文句が用いられるとき、それは安っぽい逃げ口上以外の何ものでもない。人類をより良き未来に導く道には死体が敷き詰められているなどという歴史家もいるが、彼自身はその死体には含まれておらず、また、そうなるつもりもない。(P.467)
ネコとのコミュニケーション
2017年4月19日 ブログ
道路に横たわり、行く手を阻むヤツ。
巨大近所ネコ。
久しぶりだなぁ~と、ちょいと撫でてやったら顔を上げました。
よく見ると両耳が、やや後ろ向きに反り返っています。
そして尻尾を振っている。
これらはネコが不快さを表現するサイン。
怒っている?。
嫌われたか・・・撫でただけなのに。