「目の見えない人は世界をどう見ているのか」 伊藤亜紗

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私たちは日々、五感 ー 視覚・聴覚・臭覚・触覚・味覚 ― からたくさんの情報を得て生きている。なかでも視覚は特権的な位置を占め、人間が外界から得る情報の八~九割は視覚に由来すると言われている。では、私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、身体は、そして世界の捉え方はどうなるのか ― ?(本書カバー)

 

福祉目線ではなく、身体論として視覚障害者の感覚が著されています。

聴覚、足の裏のといった身体感覚や、言葉の定義を使い、独自の「見える世界」を描くという。

面白かったのは、様々な商品やPOPが溢れるコンビニでも、惑わされない?必要なものしか買わない点。

ゆったりと俯瞰的に物事を見ている(とらえている)。

当たり前?だが、見えるものに左右されるのが我々。

 

読みながら、スターウォーズ第1作で、ルーク・スカイウォーカーが、頭をすっぽり覆うヘルメットを被りライトセーバーの使い方をオビ・ワン・ケノービーに教わっているシーンを思い出す。

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ヘルメット画像ではないが、こんな感じ~「フォースを感じるのだ。」

<見えない>ことは欠落ではなく、脳内部に新しい扉が開かれること。(本書帯)

ジェダイへの道か!、座頭市も。