「出羽三山 山岳信仰の歴史を歩く」 岩鼻通明

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新聞書評で興味を持ったので読んでみました。

山伏・滝行・ほら貝・・・のイメージしかなく、何かもっと神秘的な存在、風習が知りたい!と思い手にします。

でも、山岳信仰の初級向け本?のためか、観光ガイドブック的な感じで物足りない~が正直な感想。

「語るなかれ聞くなかれ」といわれるように秘密が多くて、仕方がないのかも。

 

・・・秋の峰(羽黒山)の本質は、生まれ変わり(擬死再生)の修行だということである。(中略)山中で地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天・声聞・縁覚・菩薩・仏の「十界修行」を重ねてゆくことで、過去・現在・未来の三世を経験し、仏と一体になる。出羽三山のうち、月山(阿弥陀如来)は過去を、羽黒山(聖観音)は現在を、湯殿山(大日如来)は未来を象徴するという。・・・(P.111~112)

これは、先日読んだ「ケルト 再生の思想」に通じるものがあります。

縄文の太古から東北地方に息づく「原思想」が、神道や仏教と結びついたのが「出羽三山」信仰なのかも。

 

修行はしないが、行ってみたい場所が増えました。