「我々はなぜ我々だけなのか」アジアから消えた多様な『人類』たち 

川端裕人著 海部陽介監修

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・・・教科書に載っているジャワ原人や北京原人だけではない。

我々ホモ・サピエンスの出現前、アジアには実に多様な「人類」がいたことがわかってきた。そして「彼ら」は、我々の祖先と共存する「隣人」だったかもしれない!

ならば、なぜ今、我々は我々だけなのだろうか?・・・(本書カバー裏面)

 

世界史?生物史?人類史?~。

共通の祖先から進化の過程で枝分かれして、現人類と類人猿が存在している・・・と思っていました。

その枝分かれした部分?人類と類人猿をつなぐといわれているのが、「ジャワ原人(ピテカントロプス・エレクトスまたは、ホモ・エレクトス)」のようです。

その「ジャワ原人」が進化してネアンデルタール人(旧人)さらに進化してクロマニヨン人(新人)やがてホモ・サピエンス(現代人)へと~進化の道筋は一本だと思っていました。

ところが、実は5万年くらい前まではジャワ原人、ネアンデルタール人、近年発見されたフローレス原人等々の〇〇原人が同時代に存在していたという!驚き!。

なかでもフローレス原人は、成人(とみられる骨格)でも身長1メートルほどで、まるでファンタジーに登場するホビット。

複数の別種の人類が共存していたことで、どのような接触があったのか?争うことはなかったのか?という疑問?がタクサン。

それなのに、現在では現代人ホモ・サピエンス一種だけ~これが本書タイトル「我々はなぜ我々だけなのか」につながります。

西暦2018年に至る人類史、文明史も長い~長い時間が流れているが、120万年くらいから存在する「原人」は、~10万年~1万年単位という途方もない時間経過の中で進化していくのでした。

進化・・・というか変化?環境適応でしょうか?~ネタバレになるのでココまでにしますが。

 

頭蓋骨の化石話が長かったのでチョッと飽きましたが(失礼!)過去を探るということは、人類の未来に思いを馳せることにもなるのではないのかなぁ~とも思ったり。