「蒙古襲来と神風」中世の対外戦争の真実 服部英雄

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・・・鎌倉中期、日本は対外戦争を経験する。二度にわたる蒙古襲来(元寇)である。台風が吹き、文永の役では敵軍が一日で退散し、弘安の役では集結していた敵船が沈み、全滅したとされる。・・・(本書カバー)

そもそも何故、が日本に攻めて来たか?。

元の退却は台風だけが原因なのか?。

台風は本当に「神風」だったのか?。

 

なかなか興味深い内容だ!と思って読み出しますが・・・著者の言いたいことは、終章に集約されていました。

やや間延びした~感あり(失礼!)。

 

元寇軍に多大な被害をもたらした台風だったが、同時に日本国内でも台風被害が大きかった。

元寇の最中や終結後間もなくも、元支配下のや元との民間貿易は続いていたらしいので、国より民衆の方がシタタカです。

もっとも、時の幕府が国家というモノを意識していたかどうかはワカリマセンが。

 

史実は後年、都合のいいように解釈された「歴史」となって、喧伝されるのですねー。