月別アーカイブ: 2018年2月
リサーチ!
2018年2月26日 ブログ
知り合いの中小企業診断士Iさんに誘われて、某飲食店リサーチ?。
近いうちに、この店をコンサルするそうなので、事前の下見に付き合った~ということです。
自分自身がコンサルするワケではないので(出来ない)責任なく、お気軽に好きなことが言えます。
よそ様のことは、何となく分かる~のでした。
飲食は、味覚の好みに個人差があります。
味覚の最大公約数を目指すと他店との差別化が難しくなるし、個性的過ぎると集客に不安が。
キレイ・清潔は当たり前、価格訴求に向かうと利益低下・・・。
店主やスッタフのキャラクターを全面に押し出すのも差別化ですね。
イコール、お店の性格に直結。
個人的には好きなお店でした。
さて、2月26日で本ブログが8年目に入りました。
ムタムタ~お気軽だから続いているのかな?。
羊をめぐる冒険
2018年2月24日 ブログ
「羊をめぐる冒険」(上)・(下) 村上春樹
「1973年のピンボール」と同時に薦められたので続けて読みました。
村上春樹の青春三部作だったため、続けて読んで正解。
「1973年~」よりファンタジー調で、以前読んだ「1Q84」に何となく似ているかな?。
いろんなモノを失いながらも、それを乗り越えて進んでいく青春賛歌でしょうか。
「ねえ、あと十分ばかりで大事な電話がかかってくるわよ」
「電話?」僕はベッドのわきの黒い電話機に目をやった。
「そう、電話のベルが鳴るの」
「わかるの?」
「わかるの」
(中略)
「羊のことよ」と彼女は言った。「たくさんの羊と一頭の羊」
「羊?」
「うん」と言って彼女は半分ほど吸った煙草を僕に渡した。僕はそれを一口吸ってから灰皿につっこんで消した。「そして冒険がはじまるの」(上巻P.80)
愉しく(←あえてコチラのたのしいに!)読めました。
それにしてもこの三部作は、コーヒーとビールが飲みたくなりますねえ~。
羊男はブランデーが好き・・・。
平成の百工比照
2018年2月23日 ブログ
「平成の百工比照の収集と活用」・・・のタイトルで、金沢美術工芸大学の方からお話を聞く機会がありました。
「平成の百工比照」とは何ぞや?。
~金沢美術工芸大学と金沢市が共同で、平成21年度から市制施行120周年記念事業として着手した、「平成の百工比照収集作成事業」で、全国の産地を訪ね収集した金工、染織、漆工、陶磁の行程・技法・製品の各種見本や道具、材料、製品など、約5600点あまりを収集したもので、工芸を中心とした現代日本のものづくりの集大成~のようで、金沢美大図書館棟にはギャラリーがあり自由に閲覧できる・・・らしい。
展示の一部を見せていただきましたが、身近にこんなスバラシイ品々があるとは~マッタク知らなかった。
こういうトコロが「金沢は奥深い~」といわれる所以なのかも。
地元から見れば、身近だけど、なかなか縁遠い(高所過ぎて)~というトコロもありますが。
近い将来に近所へ移転予定の新金沢美大にもギャラリーが設けられるそうです。
その頃には「平成の百工比照」は、何と呼ばれているのでしょう?。(平成じゃなくなっている。)
・・・で、もっと遡って「百工比照」って何?という基本的な疑問が~聞いたことあるような・・・。
怒りは敵と思え
2018年2月22日 ブログ
「堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え」 徳川家康
何回か記事にしている「名言」です。
怒りは怒りを呼び込み~負の無限スパイラルに陥ります。
自身の心がザワついたら?思い浮かべるようにしている・・・ということで。
ここでいう「堪忍」というのは、普通は人から受ける過酷な仕打ち、理不尽?に耐えることを言いいますが、家康が言うところの「堪忍」は、そういう言葉上での意味に加え、さらに深い意味が込められているようです。
「堪忍」とは、自分自身の欲望や身勝手な行為をも、抑えるということも意味しており、「今に見ていろ」~「臥薪嘗胆」ではないようです。
・・・どこかでリセットすることも大事だな。
AI活用だが・・・
2018年2月20日 ブログ
2月19日朝刊(北陸中日紙)総合面記事。
「ローソン出店判断AI活用」
・・・ローソンの出店は現在、担当者が時間と労力をかけて地元の情報を集め、採算が合うかどうかを判断している。AI導入後は、周辺人口や居住世帯の傾向、交通量、学校や病院の配置といったデータを読み込み、一日当たりの店舗売上高を予測する。分析結果は売り場づくりにも活用し、予想売上高が一定の水準に満たない場合は出店を見送る。・・・
担当者の長年の経験と人的コネクションに頼っていた、出店判断がAIで決定される。
コンビニの場合は候補地選定~売り場づくり~出店~と、ほぼ自社内完結できるので、AIでの運用は可能かと思います。
他にスーパーマーケットやドラッグストア・ホームセンターといったチェーン店にも応用できそう。
ショッピングセンターといった商業集積でも可能でしょうか?。
もし店舗開発担当者がAIになると、人間は事務的な作業を行うだけ。
そして人間は商品陳列して、レジ打ち(セルフ化されたら不要)するだけ。
あとは、商品を購入して売上に貢献し巨大チェーン企業経済循環内の部品のような存在になる。
そのうち会社自体の経営判断もAI化されたり~やがて、政府機能もAI化されたりしたら、ブラックジョークの世界です。
記事を見て「へぇーローソンってスゴイ!」と思ったのも束の間でした。
考えすぎかも。
1973年のピンボール
2018年2月19日 ブログ
「1973年のピンボール」 村上春樹
宴席で知り合った方に、なぜか?薦められたので読んで見ました。
本との出会いは、ホントに多様性に富んでいます。
相変わらず(?)つかみどころが無いフワフワした作風だが、この初期作品は比較的現実的かも。
あまり大人が登場しない青春小説です。
読んでいて気が付きました。
これは、「ハートカクテル」わたせせいぞう作品と世界観が似ている。
どちらが先に影響を受けたのかは、不明(本当に影響があるのかも含め)ながら、かつて好きだった絵本のようなコミックスを思い浮かべます。
タイトルの「1973年~」時点では、まだまだ子どもでしたが、読み進めるうちに、お酒も飲めるようになった若かりし頃にトリップしていた・・・。
本書を薦めていただいた方は、年齢的には「1973年~」<僕>と同世代だったかもしれません。
世代差はあるものの、当時~あこがれた大人の世界に浸りました。
・・・バスのドアがパタンと閉まり、双子が窓から手を振った。何もかもが繰り返される・・・。僕は一人同じ道を戻り、秋の光が溢れる部屋の中で双子の残していった「ラバー・ソウル」を聴き。コーヒーをいれた。そして一日、窓の外を通り過ぎていく十一月の日曜日を眺めた。何もかもがすきとおってしまいそうなほどの十一月の静かな日曜日だった。(P.183)
薄氷の上
2018年2月15日 ブログ
大雪も一段落?したようなので、ほぼ一週間ぶりにクルマを運転。
大通りは路肩に雪壁があるものの容易に通行できるが~、少しでも横道に入ると路面状況はまだまだ悲惨です・・・。
しばらくは、極力クルマ使用を控えた方がいいかも。
・・・こんな能天気なことを言っていられるのは、このロケーション(住環境)に住まいしているからこそ。
日常の足がクルマ~という方がいかに多いかという事実。
日常生活が、ほぼ歩行距離内でまかなえることに感謝であります。
また、物流も雪に対しては弱かったことも明らかになり、ネットショッピングの弱点が露わになりました。
今回の雪のように、ひとたび自然の猛威にさらされると日常が乱されます。
以前に読んだ犯罪の一節が思い浮かびました。
「私たちは生涯、薄氷の上で踊っているのです。氷の下は冷たく、ひとたび落ちればすぐに死んでしまいます。氷は多くの人を持ちこたえられず、割れてしまいます。私が関心を持っているのはその瞬間です。幸運に恵まれれば、何も起こらないでしょう。幸運に恵まれさえすれば。」
銀河鉄道の父
2018年2月14日 ブログ
「銀河鉄道の父」門井慶喜 第158回 直木賞受賞作品
父親、政次郎から見た、宮沢賢治の生涯を描く作品です。
残念なことに、政次郎は賢治を看取ることになる。
一般イメージとして描く頑固な「明治の父親」らしい面もあるが、その本心は優しすぎる父でもあった。
いつの時代も、子を思う親の心は変わらないのです・・・。
4年ほど前に「銀河鉄道の夜」を読んでいます。
著者作品の「家康、江戸を建てる」も既読でした。
宮沢賢治の博愛主義的な目線は、東北の厳しい自然環境のためもありますが、父親からの影響も多く受けたのでしょうね。
客観的に宮沢作品と賢治を描くという方法もオモシロかった。
「だからお父さんはぼくをつれてカムパネルラのうちへもつれて行ったよ。あのころはよかったなあ。」
・・・『銀河鉄道の夜』