月別アーカイブ: 2020年3月
かなしきのうた
2020年3月29日 ブログ
坂村真民一日一言
3月29日 かなしきのうた
・・・たたけたたけ 思う存分たたけ おれは黙って たたかれる たたくだけ たたかれる 存在のために 真実のために 飛躍のために 脱却のために・・・
2020東京オリンピックは延期で調整されています。
それがいつ頃になるか?五輪(里)霧中・・・。
テレビ桟敷で見ることしか選択していなかった身としては、へーそうなんだぁ~な気持ちですが、人生のほぼすべてをオリンピック出場に捧げてきた選手各位にとって、そしてオリンピック関連の関係者にとっては、かなりシビアな問題です。
オリンピックを始めスポーツが、経済損得勘定で計られるようになって久しい。
今回の件で、将来的にオリンピックスポンサーになろうとする企業は減るでしょう。
オリンピック自体もこれまでの運営でいいのか?も含めて議論が巻き起こる可能性。
アスリートファースト・・・本来のスポーツ原点に向かう契機になるのか?。
冒頭の「かなしきのうた」に重ねてしまった。
教養としての落語
2020年3月28日 ブログ
「教養としての落語」 立川談慶
テレビやラジオ・ネット~チャンスがあれば実際に聴くようにしている落語。
教養・・・ということは思ったことはなかったが・・・。
・・・落語は人間の本質をも教えてくれます。私の師匠だった故・立川談志(七代目)は「落語とは人間の業の肯定だ」と看破しました。
平たく言うと、「人間とは所詮 ”どうしようもないもの” なのだ」という意味です。そんな彼の主張を裏付けるかのように、落語には ”どうしようもない人” ばかりが登場します。 (中略) 他人をうまく利用としたり。スキあらばタダ酒にありつこうとしたり。片思いや横恋慕に悩んでばかりいたり。お金のないのに見栄っ張りだったり・・・。
言うなれば「成功していない人」「ダメな人」「イケてない人」のオンパレードなのです。そして、落語の筋書きの多くは失敗談ばかりです。その様相は「失敗図鑑」と呼んでもよいでしょう。「落語」というのは、時代が変わってもどれだけ世の中が発展しても、変わらない人間の本質を教えてくれるのです。・・・(はじめに)
ソフトカバーで活字や図解も多く、とても読みやすいです。
ただし・・・本書タイトルの割には?基本的なことばかりで~やや物足りなかったかな~。
そんなに詳しくもないのにエラそうだが。
難しく捉えないで、純粋に落語を楽しめばいいのですね。
立川談志(七代目)・柳家小さん(五代目)・古今亭志ん生(五代目)・古今亭志ん朝(三代目)・桂文楽(八代目)
直ぐにネットで視聴できる~楽しめる!いい時代です。
現代のホラ-
2020年3月27日 ブログ
「日本はすでに侵略されている」・・・とショッキングな講演を聞く。
講師の平野秀樹氏~元々は民俗学専攻(海女~海洋民族)で、日本各地の諸島部を巡っている内に、異変に気が付いた。
外資の国土買収実態は不明ながら、山林部のみで約6,800ヘクタール(山手線内側面積相当)が、日本以外の所有になっている。
実際は1~2桁多いかも?。
実際に北海道のリゾート地や対馬は外資物件だらけ・・・。
そして、買収地の近くに安全保障に関わる施設があったりするのは偶然なのか。
また、国土が外資に買収されると・・・所有者がペーパーカンパニーの例が多く所有者不明が多く、徴税が不可能!。
なんてことだ!なんですが、政府の国会答弁は「研究します~」「検討します~」と、霞ヶ関文学?と呼ばれる内容に留まっているようです。
加えて本件を追求する議員は何故か?スキャンダルを暴かれたり、落選の憂き目に遭うという・・・ホラー話も。
日本国は諦観(本質を見極めて判断)している?・・・とまで。
武力ではなく、マネーによる植民地支配が密かに進行しているのだろうか?。
講師は身の危険を感じている?。
近年の様々な出来事も含め~とにかく、おかしいぞ!日本!。
ホラ話ならばいいが。
入国制限
2020年3月26日 ブログ
アメリカ~ヨーロッパ~アジア~ほぼ世界各国から日本へ、また各国への往来が制限されています。
航空会社も減便対応等で大変、各国との物流も途切れがち・・・。
完全に人の行き来が止まったワケではないが、帰国後の自宅待機等の検疫官指定場所での待機ってどうなんだろう。
そして、その場所までの移動も公共交通機関を使わないで!となっているが、どうやって移動するのかな?。
自家用車で移動できる人もいるだろうが、迎えに来てくれた家族も同様に自宅待機?。
宿泊施設で待機するという方法もあるが、そこまでどうやって行く?歩いて?。
部屋に引きこもるも、宿泊施設側に断られる可能性もある。
内容としては「要請」なので、強制力はないけど一応注意したからね!だから、後々起こるかもしれない事案については、自己責任で!ということか。
先日のクルーズ客船での一件もあるし・・・妙な差別意識が出ないといいのだが。
多少、治まっているとはいえ、都会の人混みの方がアヤシイと思います。
日本中世への招待
2020年3月24日 ブログ
「日本中世への招待」 呉座勇一
「応仁の乱」「陰謀の日本中世史」に続く(多少~間空いたが)、著者の日本中世本です。
・・・戦乱が多発した中世においても。人々は24時間365日、戦っていたわけではない。合戦と合戦の間には、日々の営みがあった。日本人は誕生日をいつ頃から祝うようになったのか。中世人は正月をどのように過ごしていたのか。冠婚葬祭はどうやっていたのか。こういった素朴な疑問に答えてくれる本はなかなか見当たらない。無ければ、自分で書けば良い。こうして生まれたのが本書である。・・・「はじめに」
本書で扱う「中世」は、平安末期~戦国時代(源平合戦~南北朝内乱~信長・秀吉・家康辺り)の時代。
確かに合戦や知略謀略に明け暮れていたイメージですが・・・。
天正3年(1575年)という戦国真っ盛り?時期に、薩摩から京都・伊勢神宮・奈良などを回った薩摩島津家の「家久君上京日記」が面白い。
行く先々で宴会ばかりしています。(本書帯の通り。)
しかし、京都では連歌の会に参加していたり、信長の馬揃えを見物したりと、諜報活動は行っていたようですが・・・伊勢では、ものとり(泥棒)に遭ったりと、戦国大名の子弟らしからぬことも書いてある。
また、合戦や徳政一揆には見物衆が付きまとっていたらしい。
これは、火事場泥棒的に何らかのおこぼれに、あずかるのが目的だったようです。
何とも、人間らしい?というか~習慣も含めて、人のやること為すことは、ほとんど変わっていないのですね。
もっとも、変わった出来事だったから、記録に留められたのかもしれませんが。
小説や映像化された「中世」が身近に?感じられます。
春なのに
2020年3月23日 ブログ
安心・安全・快適が保たれていることは、買い物~消費動向の原点。
加えて将来展望が開けていると、消費に拍車がかかります。
それなのに現在の状況は、それらが全否定されている・・・。
例年ならば、人や物品の動きが活発な時期なのに~停滞しています。
巣籠り消費~とかはあるみたいだが、そんなのは主流にはならない。
自粛ムードも度を過ぎると更に不安をかきたてる結果に。
節度をもって・・・「節度」が難しいんだけど。
人は人を求めて集う中で社会性を育み、成長・発展してきたと思います。
人々を寸断させるような状況は、成長を妨げるが、困難を克服することで更に発展できる可能性も。
これは・・・やはり試されている?。
アフガニスタンの診療所から
2020年3月21日 ブログ
「アフガニスタンの診療所から」 中村 哲
・・・本書の著者で、アフガニスタンで長年、農業用水路の建設など復興に携わってきた医師の中村哲さんが2019年12月4日、東部ナンガルハル州を車で移動中に何者かに銃撃され、お亡くなりになりました。心から御冥福をお祈りし、その志を、続く人々に残すためにも、心をこめて復刊させていただきます。・・・(本書帯)
テレビ等の報道で名前しか知らなかった著者の1984年から続く、アフガニスタンでの医療活動。
設備・薬品・スタッフも不足する中での壮絶な~現場、そして時にはフッと笑みが浮かぶような現地の様子が描かれています。
昨年末に著者が亡くなった際に、アフガニスタンは注目されましたが・・・既に新型ウイルス禍にかき消されてしまった。
・・・あまりに遠い日本には、ついにこの状況は伝えられることがなかった。(中略)じつはペシャワールからは多くのジャーナリストたちが自由にゲリラとともに往来していた。即席の従軍戦記の類が多く、ゲリラ勢力の勇壮な姿のみが大きく伝えられた。「シルクロード」の異国情緒と大差なかった。事実を伝えることさえ「売れる商品」に仕立てる風潮の中で、二〇〇万人近い死者を出した戦争が正確に伝えられなかった事実を、我々は知るべきである。・・・(P.99)
この内容は、1979年の旧ソ連軍のアフガニスタン侵攻から1988年の和平協定を経ての撤退までの間のことで、加えて600万人にも及ぶ、住む場所を追われた難民があり、現在もこの混乱は続き、ますます混迷・・・。
メディア非難をしても仕方がない。
国際組織の美辞麗句やあまり当てにならない国際支援をしり目に、目前の一人を救うため自らの使命として、果敢に取り組む姿に感銘を受けました。
その国々・地域には、長年に亘り培われた伝統と文化があります。
それに対し、支援と称して欧米流価値観と物品を押し付けることで齟齬が生じて、やがて反抗勢力へ・・・。
支援は難しい。
このような「現場」は、アフガニスタンだけでない。
遠く離れた場所からでも、我々に出来ることはあります。
自分流の支援を行おう。
2020東京オリンピック
2020年3月20日 ブログ
2020東京オリンピック開催する?しない?。
その可否をIOCが判断するようだが、現時点でする?しない?ということが話題になっている時点では予定通りの開催は不可でしょう。
おそらく日本で行われる最後?のオリンピックだと思われるので、残念ですが。
・・・オリンピックムーブメント(Olympic Movement)は、スポーツを通じて、友情、連帯、フェアプレーの精神を培い相互に理解し合うことにより世界の人々が手をつなぎ、世界平和を目指す運動。・・・Wikipedia
経済活動と国際問題と、一体化してしまった現在のオリンピック。
予定通りの強行開催は可能かもしれないが、オリンピック精神と将来の開催運営に禍根を残す。
平和・安心・安全の下で行われなければならない。
元々、東京オリンピック開催には否定的意見です。
その財源があるのならば、老朽インフラ整備や社会保障に充てる方がよかった。
もしかすると、お金だけ無くなって何も残らないことも・・・。
個人の意見でどうなるモノではないが、どういう展開になるのでしょう。
駅前シ・・・
2020年3月18日 ブログ
3月17日(火)北國新聞朝刊に「駅前シネマ、幕下す~」の記事。
62年の歴史を今月いっぱいで閉じる。
以前~今から約6年半前に、藤岡支配人へ講話依頼のために、劇場を訪れました。
都合2回行った記憶があります。
その際も、まちには猥雑な部分は必要!というお話を聞きました。
それから劇場に入る機会は無かったが・・・貴重な経験。
その付近を通るたびに建物をチラ見していただけ・・・。
マイノリティーが社会的に理解されなかった時代から、何でもあるのが世の中~避けるより受け入れていこう~とされています。
器がかなり大きくないとできない。
記事画像の建物壁面サインが「駅前シ」で切れているのが意味深。
「駅前史」なのか「駅前師」なのか、見る人の想像力や考えで変わる気がします。
まちの文化の灯が消える・・・。