月別アーカイブ: 2021年2月
ノモンハンの夏 如月 晦日
2021年2月28日 ブログ
「ノモンハンの夏」半藤一利
・・・参謀本部作戦課、そして関東軍作戦課。このエリート集団が己を見失ったとき、満蒙国境での悲劇が始まった。・・・(本書カバー)
ノモンハン事件は、1939年5月から同年9月にかけて、満州国とモンゴル人民共和国の間の国境線をめぐって発生した紛争のこと。1930年代に、満州国を実質的に支配していた日本と、満州国と国境を接し、モンゴルを衛星国としたソビエト連邦の間で断続的に発生した日ソ国境紛争のひとつ。(ウイキペディア)
事件・・・と命名されているが、日本とソ連の国境線を巡る事実上の戦争。
しかし、宣戦布告があったわけではないうえに、当時の大元帥とされる昭和天皇は戦線拡大には反対していた。
第一線で戦った第二十三師団の出動人員15,975人中の戦死傷病は12,230人、実に76%に達したという。
・・・ちなみに日露戦争の遼陽会戦の死傷率17%、奉天会戦が28%、太平洋戦争中もっとも悲惨といわれるガダルカナル会戦の死傷率が34%。この草原での戦闘の過酷さがこれによっても偲ばれる。・・・(P.442)
情報収集をしていたのにソ連軍を過小評価、自軍を過大評価。
投入戦力も兵站も非力・不十分なのに、現場の独断専行結果の惨事。
それなのに、十分な検証と反省もせずに太平洋戦争へとひた走る・・・そして終戦。
・・・「日本軍の下士官兵は頑強で勇敢であり、青年将校は狂信的な頑強さで戦うが、高級将校は無能である」ジューコフ ソ連軍 軍団長・・・
鉱物資源があるわけではなく、戦略上重要な場所でもない草原での悲劇・・・読んでいてやるせなくなります。
当時、国内で最優秀集団だった陸軍上層部は、立ち止まって冷静に考えることが出来なかったのか?。
現代は大丈夫ですね?。
コロナ禍を徐々に溶かして明るい春(弥生3月)を迎えられるように。
期間限定の期間限定!
2021年2月26日 ブログ
期間限定商品のさらに期間限定!レモン酸辣湯麵。(ハチバン)
新聞記事と店頭のぼりにつられてしまうのでした。
これはレモンで十分すっぱいから別添の黒酢は付かないのですね(あってもいいのに、なんでやろ?)。
「ゆず塩」があるくらいだからラーメンにレモンがのっていても違和感ないです。
期間限定の酸辣湯麵にレモンをのっけて、100円(税抜き)価格アップ。
なかなかウマい(味も)やり方です。
おいしゅうございました。
・・・2011年2月26日にスタートした当ブログは11年目に入りました。
当初は期間限定のつもりだったが~連日の駄文拙文ながら何とか続いています・・・。(^_^;)
お寺の掲示板
2021年2月25日 ブログ
「お寺の掲示板」 江田智昭
・・・その言葉は 風雨に さらされながら じっとあなたが 通りかかるのを 待っている あなたの心の 琴線を 狙いながら・・・
「輝け!お寺の掲示板大賞」が、かなりツボに入ったので書籍を購入してしまう。
ハンディサイズでキレイな解説付き掲示板写真集です。
本書の表紙がいいですね。
クルマのライトに浮かび上がった掲示板には・・・「ばれているぜ」・・・何も無くてもドキッ!とするかも。(^_^;)
そもそも~何にも無い人はいる?いない?おてんとうさまが見ている~仏さまにはすべてばれている。
掲示板だけに、読むというよりか見る本です。
常に見られるように手元に置こう。
ハッとしてグサッと刺さります。
高度二万フィートの悪夢
2021年2月23日 ブログ
報道によると2月20日(現地時間)米コロラド州上空でユナイテッド航空ボーイング777型機がエンジントラブルを起こし、エンジン火災を起こしながらも無事着陸に成功したそうです。
幸いなことに機の乗員乗客、地上でも怪我人は無い模様。
報道映像を見ると住宅地に大きなエンジン部品が散乱しています。
よく大事故に至らなかった・・・(十分に大事故だが)。
実はエンジン火災の映像を見て、不謹慎ながらコイツを思い出していました・・・。↓
最近読んだ「死んだら飛べる」に収められている「高度二万フィートの悪夢」や、映画「トワイライトゾーン」第4話に登場する怪物。
飛行機主翼上でエンジンを破壊するが、その姿を物語の主人公にしか見せない。
今回の事故は高度1万フィート(3,000メートル)あたりで発生したようだが・・・コイツの仕業かもしれない。
スマホ脳
2021年2月22日 ブログ
「スマホ脳」 アンデシュ・ハンセン 久山葉子[訳]
・・・平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブスを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。
なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存 ー 最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。・・・(本書カバー)
数十万年以上かけて~ゆっくり着実に成長、継承されて来た人間の「脳」が、ここ十数年のデジタル機器利用拡大に対応出来ていない。
デジタル機器によってもたらされる「情報」の大半は、身体に良くないジャンクフード同様で取り込み過ぎると・・・。
SNSは、利益追求のため「脳」の弱みを突いてくる?。
人間の脳はデジタル社会に適応していない・・・ということのようです。
では、どうすればいいのか?スマホ(パソコン・タブレット端末も同様~)無しで、社会生活は成り立つのか?。
昔に戻れ!ではなく、正しくデジタルのメリット・デメリットを理解し、あくまでも「ツール」として使いましょう。
リモートワークって大丈夫?~本書を読むとやや不安になります。
座って読んでいたが、運動の重要性にふれている章から、立ち上がって部屋の中を歩き回って読むようになった・・・単純さ。
誰しも「脳」の下に生きて活動しているが、自分自身であるはずなのに「脳」がよく分かっていない・・・という不思議というか矛盾?を感じました。
人はワカラン。
お多福笠舞店
2021年2月21日 ブログ
2月18日をもって「お多福笠舞店」さんが閉店されました。
閉店情報を知ってから~行かなければ!と思っていたが、結局行けずしまい。
あんかけかつ丼、ラーメン焼き飯セット、ハンバーグ定食、鍋焼きうどん、アジフライ定食、カツカレー・・・これらメニューのローテーションでした。
当ブログでも画像入れて記事にしたことも数回あります。
60年あまりに亘り地域の「食」を支えたお店について、地元紙にも閉店記事があり「店主の高齢化と、多忙な割には経済的に・・・」とあります。
いろんな事を考えられた結果としての閉店・・・お疲れ様でした。
3年前の「めん処あかさか」閉店とダブります。
閉店前に食べることは叶わなかったが、美味しい思い出として心に残せたのは幸い。
東大卒、農家の右腕になる。
2021年2月20日 ブログ
「東大卒、農家の右腕になる。」佐川友彦
・・・農業の現場は課題山積。それでも、日本の農業は万策尽きていない。課題という伸びしろを、希望に読み替える話。
思い切って農家で働いてみたら、自分の働き方とやりがいを見つけ、社会貢献まで志してしまった、キャリアを脱線した。自分探しの話。
机上の空論や間接支援ではなく、現場に人生を投じて寄り添い、現場で答えを見つけ、現場から声を上げる意義を伝える話。・・・(はじめに)
ややキャッチーで、上から目線なタイトルの本書です。
国内最高学府から外資企業と、順風満帆な社会人生活を送っていたが・・・メンタルを病みドロップアウト・・・。
その後は縁あって栃木県宇都宮の阿部梨園で働きだし、従業員として毎日現場に常駐し、チームの輪の中に入り、自称「東大卒、畑に出ない農家の右腕」となるまでの5年間を描きます。
・・・個人農家の経営改善とは?現場目線で見渡すと、課題の山が、圧倒的な解像度でめの前に迫ってきます。忙しさに追われて未着手だった、やるべきことが山積しています。私たちはその未開の山を伸びしろ、ポテンシャルの塊としてとらえ、課題を処理しつつ、利益と事業の持続性を追求してきました。派手な設備投資やブランド・リニューアルなどではありません。むしろ、既にある良いものを大切にして、今日の業務をちょっとでも良くできる工夫はないか、農園に必要な小さくチャレンジできる新しいアイデアはないか、そんな事を考えて実践し続けた部分最適の積み上げです。・・・(はじめに)
後半 第2部の「阿部梨園の知恵袋」のエッセンシャル版100件~具体的な改善提案は、一般企業からすると基本の㋖かもしれないが、付箋を多く付けました。
理解ある同世代の農園主の存在が、本書のような成功事例となるのかもしれない。
当社関連でも参考となる面が多々ありました。
改善前の阿部梨園と似ているところもある。
家業の長所をバトンするために、事業化によって家業の短所を埋め合わせる感覚~がポイントか。
矛盾や理不尽との折り合いをつけながら段階的に・・・(難しいけど)。
死んだら飛べる
2021年2月17日 ブログ
「死んだら飛べる」FLIGHT OR FRIGHT スティ―ヴン・キング & べヴ・ヴィンセント[編] 白石朗・中村融 他 [訳]
・・・あなたはその飛行機と呼ばれる、柩のような金属とプラスチックのチューブが安全だと信じているのか?このアンソロジーを読めば考えが変わるかもしれない。
ひとたび機上のひととなってしまえば、あなたはもう何もできない。積んでいる貨物が恐ろしい音を立てようが、大空でモンスターと遭遇しても、未来人の誘拐部隊がやってこようとも、戦争が始まっても、ゾンビが襲ってこようとも、密室殺人が起ころうとも、あなたは何もできないのだ。
飛行機に乗るご予定がおありの方は強い勇気をお持ちであることを願う。なぜならこの本を読めば、どれだけ統計上は飛行機が安全だと言われようが、決して統計ではわからない恐怖が待っていることがわかるはずだから。・・・(本書カバー)
飛行機と空にまつわる17編が収められた作品集(アンソロジー)。
各話において、紀元400年の時代からプロペラ機の時代を経て、最新の旅客機までが登場します。
1960年代~旅客機内で喫煙が可能だったり、銃(!)まで持ち込めたのでした。
これはフィクションだわ~や、古き良き時代背景の作品が多いのは当然ながら、その中で「解放(ジョー・ヒル)」だけは、直近の世界情勢を鑑みると、決して絵空事ではないかもしれない・・・リアル過ぎる。
人間は、プロペラ機で風を感じながら飛んでいる~ぐらいが平和で良かったのかも。
しばらくは飛行機に乗る機会はないため、機上で本書内容を思い出し恐怖におののくこと?はないと思います。
輝け!お寺の掲示板大賞
2021年2月16日 ブログ
2月9日付け日経春秋で知った「輝け!お寺の掲示板大賞」(仏教伝道協会)は、含蓄に富むフレーズのオンパレード。
2018年から作品?が発表されています。
宗教~とカタぐるしいことは抜きにして、見ていると思わずハッ!とすること多々。
2020年大賞~「コロナよりも怖いのは人間だった」神奈川県ドラッグストア店員
筆書きされることで迫るものがあります。(^_^;)
「隣のレジは、早い。」 日常あるある・・・苦笑い・・・いい味出ています。
お寺の掲示板に注目してみようと思いました。
身の回り至る所に学びがありますね。
花粉症
2021年2月14日 ブログ
青空が見える日もあって、心配している雪も今のところ~大丈夫そうな予感。
~と同時に、花粉情報が気になっています。
ここしばらくは、漢方薬と鍼灸が効いているのか、軽めの症状で過ごせているが~今年はどうだろうか。
マスク姿も板についてきた?ので、クシャミと鼻水は問題ないかな。
一年前は、マスクとずっと一緒になるとは思っていなかった。
今はマスク無しだと非常識な人物に見られてしまうし、見てしまう。
そういえば花粉症も発症当時は、虚弱体質だから~とか言われた記憶があります。(-_-;)
知らないことは、強みでもあるし弱みでもある・・・。
正しい情報を得て理解することは大事。
・・・とても難しいですが。