壮大な話・・・

以前から、そのようなモノがあるということは聞きかじっていた施設があります。北欧ノルウェーのスバールバル諸島・スビッツベルゲン島にあるという「Global Seed Vault(全地球種子地下貯蔵庫)」。地球上全ての植物の種子を保存する目的で造られて、現在約450万種の種子が保管されているようで、現代のノアの箱船とも云われているようです。ネットで画像をみると建物の大部分は永久凍土の地下で、入口(搬入口)だけが雪原の中から顔を出しています。

スゴイことを考える国や人があるのだなぁ~と思っていたら、今日の日経コラム春秋に、同じ北欧フィンランドのオルキルオト島という原発施設がある島で「オンカロ」(フィンランド語で隠れた場所)という高レベル放射性廃棄物の最終処分場が造られている・・・とありました。

18億年前の岩盤を500メートル掘り下げて地下都市のような巨大構造を造り、廃棄物を22世紀まで貯めて、その後は封鎖。廃棄物が無害になるという10万年後(!)まで、そのままで安全である施設だそうです。

たしか日本にも青森の六ヶ所村に放射性廃棄物の同様の保管施設があったような?。ひょっとしたら世界中に似た施設があるのか?。

フィンランドの「オンカラ」では、22世紀に施設封鎖後は、あらゆる言語で書かれた警告表示を付けて、後は自然にまかせる(ホッタラカシ)とのことです。それしか処分方法はないのか。

どちらも桁違いのスケールですが、穴倉に入れるモノが、片や役立つモノ、片や厄介モノと正反対。

でも、このような施設を造らなければならなくなったのは・・・何故?。