決闘の辻
藤沢周平を読む。
読書中や読んだ後に、ふわッ~とした安堵感のある作品のイメージがあり、そんな感じを求めて読みだしたのですが・・・・。
タイトル通りです。
駆け引きあり、リアルなチャンバラシーンありと、生死を賭けた決闘の描写がスゴイです。人間のドロドロとした汚さが描かれています。
短編集でまだ2作品しか読んでいませんが、読み終えると自身も、その決闘の場に居合わせた感じがして疲れます。
さて次の作品・・・と読み続けられない。休憩が必要です。
作者に持っていた印象と作品が正反対に感じますが、これも同じ人が書いたものなのですね。
人間のドロドロとした・・・と書きましたが、誰しもこんな暗黒面は持っているのだなァ。
作品中に登場した、晩年の宮本武蔵もそのように描かれていて、筆者の持つ印象とはかけ離れていました。
人間の機微を描くには、汚い部分も知る必要がある?。