阿呆とアホ
「食は語る」・・・
ヒエロニムス・ボス「阿呆船」
この画家の絵はとても摩訶不思議な世界。
不思議な動植物や人間が描かれています。
本作品は、実物を見たことがあり「変わった、気持ち悪い絵」として憶えていました。
ちなみに、この船には有徳で勤勉な人は乗船資格がないそうです。
「暴飲」「大食」「快楽」好きの罪深い人間だけが歓迎されるという・・・。(歓迎されそうだな~。)
でも、乗って何処へ向かうのか?。目的地なんてあるのか?。こんな小さい船で間に合うのか?。
「愚者の船」という題も付くこの絵は、現代社会をも諷刺しているのかもしれません。
「アホ」だと、冗談まじりで愛嬌や愛情も感じられますが、「阿呆」は手が付けられない馬鹿者といった感じがします。