一年ぶりに買った雑誌
第146回芥川賞の受賞会見で何かと話題になった田中慎弥氏の「共喰い」と、同受賞の「道化師の蝶」が載っていてお得感がある文藝春秋3月号。
会見が面白く?興味を持ったので読んでみます。
その前に「日本の自殺」という物騒なタイトルの記事があったので先に読む・・・。
1975年と37年前に書かれた文書ですが、現在を予言しているような内容です。
「ローマ帝国滅亡との類似(パンとサーカス)」「情報の洪水が人間を劣化させる」「豊かさの代償」「現代文明がもたらす幼稚化」「デマによる集団ヒステリー」・・・と、インパクトある見出しが満載。
~映像・音声・活字などによる間接体験の比率が高まるとともに、濃い内容の直接体験の比率が次第に低下し、こうしたことの結果、青少年は希薄な「ごっこの世界」の中で、深い感動を伴う経験に飢え「しらけて」くる~
何だか、全てが分かったような気になるネット社会を先読みしているような気がします。
でも当時と違い、情報発信は容易にできるので思考能力や創造性は保たれているかな?。
簡単に何でも発信してしまうこともあるか・・・。