虎の城
名将名言録 一日一言 ~10月9日
我(わが)先祖の功を言(いい)、
女房の理発、
刀脇差の切(きれ)の威言、
又は何にても安く求め、貴(たっと)く放すいげん、
言べからず、聞にくき物也(ものなり)
聞く必要のない「聞きにくきもの」~。
それは、先祖の功名を述べること。
女房の頭の良さを述べること。
所持する刀、脇差の切れ味のよさを誇ること。
安く買い求めたことを、賢い振る舞いのように威張ること。
本文にはないが、これら「聞きにくきもの」とは、「身の自慢より起こること」で戒めなければならない。
・・・とあります。
自らが「聞く」立場で聞く必要のない事柄は、「話す」立場であっても話す必要のない事柄。
命をかけた駆け引きが日常であった戦国期は、余計なことを聞いたり言ったりすることに注意が必要だったのか。
奢り高ぶることも、ご法度。
以前読んだ「虎の城」で初めて知った藤堂高虎は世渡り上手。
しかし、永続することが重要なのは、現代も同じです。