Brandwashed

「なぜ、それを買わずにはいられないのか」 マーティン・リンストローム著 読了。

新聞書評で興味を持ったので早速読んでみました。

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著者は、リンストローム・カンパニー会長兼CEO(最高経営責任者)。

1970年デンマーク生まれ。従来の視覚や聴覚だけでなく、触覚や味覚、嗅覚までを含めたすべての感覚に訴求してブランドの認知を強化し、ブランド価値を高める「五感ブランディング」の提唱者。

マウドナルド・P&G・マイクロソフト等の世界的企業にブランディングをアドバイス・・・とカバー裏に書いてある。

原題はBrandwashed Tricks Companies Use To Manipulate Our Minds And Pesuade Us To Buy.

直訳だと「商品を買わすため、我々の気持ちに訴えかける企業によるブランドでの洗脳妙技(罠)」とでもなるかな~。

ブランドに洗われた・・・で洗脳か。

日用品から高級ブランドに至るまでの商品を一般ユーザーへ売るための、ありとあらゆるテクニックが書かれています。

ただし、殆んどは著者が相手をするような有名企業が駆使する手法ばかりですが。

 

これでもか~これでもか~と文中に登場する、ブランド名と商品や小売店を見るためパソコンを前に読んでいました。

本書によると、こうしてパソコンでブランドや商品を検索する度に、検索者の嗜好がリサーチされていくという。

個人の特定は出来ないだろう~っと思っていても、検索エンジンとSNSとネット上での購買履歴情報を統合することで(多分)、特定されているらしい。

そういえばポータルサイトの広告欄に、以前買ったことのある商品が表示されることが多いなぁ~と気づく・・・。

アマ*ンからは、「おススメ商品」がメールされる。

便利だ!楽だ!と多用していると、その数だけ利用者の個人情報が何処かにプールされ”売る”ために利用されている現実を知り、少しショックを受ける・・・。

現代のビッグブラザー

パレットポイントカードも、広い意味で似たような機能を持ってはいるが・・・レベルが違い過ぎます。

 

現状を知り、PC・スマホ・カードを利用し、ブランドや店を使い分けて、かしこい健全な判断のもとで、豊かな消費生活をおくりましょう~ということらしい。

さすがは、ブランディング・マーケティングの「グル」といわれる方・・・。

 

この時点でやっと、上手いタイトルで本を即買いしていた事に気付く。まんまと洗脳されていた。