黒書院の六兵衛
以前にも記事にした、「黒書院の六兵衛」に目が離せない!?。
とうとう、天朝様(後の明治天皇?)と的矢六兵衛といわれる人物との対面を向かえてしまった!。
その描写がとても、劇的であり大スクリーンで映画を観ているようでもあります。
~黒書院を繞(めぐ)る襖があちこち開いて、稲光と雷鳴が躍りこんだ。
明と暗とが、瞼をしばたたくように繰り返される。噪と寂もまた同時に去来する。
うろたえ騒ぐ人々の姿と声は、みな切れぎれであった。
とうてい現(うつつ)とは思われぬその光景を見渡しながら隼人は確信した。
六兵衛は何も言わず、何もなすまい。聖上(おかみ)もまた、何ひとつ仰せにはなるまい。
これはなしくずしに転ぜんとする時代を見かねて八百万の神々が設えたもうた、天下禅譲の儀にほかならぬ、と。~
あっ!六兵衛が立ち上がったぞ!何処へいくのか六兵衛?。
それにしても、お前は一体何者なんだ??。
作中の木戸孝充や加倉井隼人たち同様、六兵衛に振り回されている自分がいます。
まさか、天空からの使者が迎えに来ているってことはないだろうな・・・。